人の子、妖精、動物が織り成す、森でのひととき。

ここに出てくるキノコの妖精も動物たちもりん子ちゃんもみんな可愛くて、優しい童話の雰囲気を堪能できます。

おじいちゃんの軽トラを『ドロぶっぷ』と呼ぶなんて、とてもいいですね。
子供の頃は、家族や友達にしか通じない隠語をたくさん持っていたような気がします。
幼い頃の愛しい思い出が揺り起こされました。

こういう優しい世界にいざなわれるのは子供の特権なのかもしれません。
大人にはとても触れられない世界なのかもしれませんが、忘れていた大切なものを思い出させてくれます。心が浄化されるようでした。

森への敬意に溢れた作品です。
ぜひご一読を。