怖くないタグに騙され読むと、始め怖すぎ、中ドキドキ、ラストは切ない涙

ホラーは苦手なのに、つい怖いもの見たさで読んでしまうんですよね。
しかも、本作は「怖くない」タグつき。これは安心できる。

と思いきや、タイトルの「四時四十四分四十四秒」が冒頭すぐに
登場して、なんかすごい不吉な始まり。

横断歩道を一人で渡ろうとすると、
その時刻に「ねぇ」と女の子に声をかけられるという噂。

ああ、開かなければよかった、とそっ閉じする間もなく読み進めると、
どうやら「ユーコ」さんというユーレイ(?)の話のようす。
明るいキャラクターで、なんだかラブコメみたい。

でも、
いつもと違う街の様子。トラックの事故。ずれてる時間。
廃部になったものづくりクラブと、ホタルイカ。
いい感じで並ぶ謎にあがるドキドキ感、やがては確信に。

そしてついに、四時四十四分四十四秒がやってきて――

「ねぇ」

ぎゃーーーーーー 出た!!!

いや、彼女ストレートにユーレイなんですけど、憎めないオチでした。