様々な感情がまるで音色のように読み手に伝わる

音楽を最大のアイデンティティとする、あるいは、そうせざるを得ないヒロイン。

「芸は身を助く」といったように、一般的には一芸に秀でるのは良いことだが、必ずしもそうとは言えない点に、人間心理の奥深さがあるように感じました。

個人的には、考察も楽しむことができ、非常に気に入りました!
※ネタバレになりかねないので、ここでは省略させていただきます(笑)

いかに優れた楽器であろうとも、演奏者がいなければ音はならないという、根本的でありつつも、あまり目を向けてこなかった事実に改めて気付かされました。