複雑さこそ、人間だ

これはファンタジーだが、同時に、人間の複雑さを突きつけてくる。
それは別に世界を越えなくても有り得ることなのだ。

ある時には弱虫な人間が、場所を変えると別人のように自信に満ち溢れて。
ある時には媚びを売り姑息な手段をとる人間が、ある時を境に謙虚な姿を見せる。

しかし、本質が変わった訳では無い。

人の別側面を見た時、ある時は裏切られたと思い、ある時は偽善だと吐き捨てたくなる時もあるだろう。
けれど多分、私たちは、全ての姿を見つめられるほど、俯瞰的には観られないのだ。
それすら飲み込み、信頼を築けるか。


……で、もう、作者としても読者としても人間としても試されてるような物語に、いっそ読むのを辞めたくなるほど、これでもか、これでもかって叩きつけられたんだけどさ。

スピンオフがこれってどーよ、アメさんやいwwww

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