やり直しの天使

作者 中村 天人

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★★★ Excellent!!!

俺も十六歳で東京に上京して、今まで実家で母さんがやってくれていた炊事、洗濯、買い物が全て俺の日常生活の中に滑り込んで来てね。

そっから『母さんってスッゲーんだな』って初めて実感したよ。

実家に帰ったら、ババアって結局は呼んじゃうんだけどね。
心の中ではしっかりと感謝してるから。



因みに天ちゃん。
この作品が天ちゃんと俺の初めて出会った記念作になります。



だからって別に、何か特別な事したいとかはサラサラ無いけどね。

★★★ Excellent!!!

私たちは変わることはむずかしい。
大きく変わることなんてできない。
どんなに強く心に決めても、今までの自分に呑みこまれて、またずぶずぶともどってしまう。
この物語の主人公は、そのむずかしいことに、ちょこっと、ほんのちょこっとだけ眼を向けた。
それがどう変わっていくのか、主人公のこれからをどう変えていくのか?
後は、想像にお任せ。

★★★ Excellent!!!

完全に日常に溶け込んだ普段の生活。
本当はありがたいはずなのに、人の慣れって言うのは時に残酷なもので、それがありがたいどころかうっとおしく思える瞬間もあります。
でもそれは確かに大切なものである事にも関わらず、人はその事自体も忘れてしまう。
そしてその大切さを思い出させてくれるのはいつも何かあった後のお話。「人は後悔する生き物である」その事を如実に表現した作品だと思います。
現実では時間は巻き戻りません。
皆さんは後悔している事ないですか? 当たり前の大切さを忘れていませんか?
今一度日常を振り返ることが出来る、優しい作品です。
まだの方は是非に!

★★★ Excellent!!!

変わる事、変わらない事。それはほんの小さな思いが積み重なって生まれるもの。

二度繰り返した過ちを、三度めで少し変化することができた。
自分のことよりも母親の姿でわかった事。それは取り返しのつかない事。
でも、これって本当にあるんじゃないの?

そう思えるような物語。

忘れているけど忘れない。積み重なった、小さな変化。

きっとそれは誰にもある。そんな気がしてなりませんでした。

★★★ Excellent!!!

何気ない日常の、ちょっとした気の緩みから発生する事故案件。
読むと、これが『ヒヤリハット』だ、と理解できます。
『こういう事ある』日常が非日常に変わり、主人公の気付きで日常に戻る。
一話完結の完成度と読後感が最高です。
読むとスッキリ気持ちいいんです。
ショートショートとはこう書くものだと勉強になりました。

★★★ Excellent!!!

当たり前の毎日がいかに幸せであることか、改めて感じました。
日常に慣れてしまうと、明日も変わらない日々が当たり前のように続くと思ってしまいます。
いつ何が起こるか分からない。
そうは言ってもまさか自分の身には…と思いがちで、時間や家族との会話をついつい疎かにしてしまうこともあります。
しかし、今日この後、もしかしたら二度と家族と会えなくなるかもしれないと思うと、朝の会話一つでも大切にしようと思いました。
私は就寝前に読ませていただきましたが、明日の朝はゆっくり家族と会話して、笑顔で見送りたいと思いました。


★★★ Excellent!!!

主人公は、事故で死にかけた少女。
彼女が出会ったのは、生と死の狭間に生きる天使。
天使は言った。―――人生をやり直すか、と。

あなたが人生をやり直せると聞いたなら、何をやり直すのでしょう?
亡くなった誰かに謝りたかった。好きなあの子に告白したかった。
喧嘩する前に戻って回避したい。

天使は言うのです。あなたは次がラストです、と。

果たして少女は、人生を生き直すことが出来るのか?

これは、少女が大切なものに気付く物語。

是非、ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

 ここは、生きている人間と死んだ人間の狭間の空間だ、と天使は言った。

 この物語の主人公は、天使のその言葉に、自分の現状を悟っていた。ただ、そこには、悲しさも悔しさも併せ持ってはいなかった。ただ、なんとなく……。

 そんな主人公に天使が見せたのは、残された人々が悲しむ現実だった。
 その様子を見せられ、呆然とする主人公に天使が言った。

 人は、三回、やり直しができる……と。そして、主人公は、次が、三回目なのだと。

 やり直すチャンスを使ったにもかかわらず、なんの変化も見せなかった主人公を、天使は厳しく叱責した。

 三回目、そして、最後のやり直しに戻った主人公は、どう、自分の運命を切り拓いていくのだろうか……。
 そこに必要だったのは、なんだったのだろうか……。
 物語、終盤で示されたそれは、わたしたちも常に持っていたいもの……かもしれない。

 なかなか、素敵な物語の終わり方でもある。

★★★ Excellent!!!

読者なら遠くから見る者達。知らぬは舞台の正人達。何も無い?最後に死ぬは常識だ、か?私は弓を引く。何を覗けたラストライフ。
テンポはミデアムで、計算された世界観は短篇では難しい。しかし、世界観を描けるところが特筆される。
頭脳派の僕も、この計算は解けない。この作品で作者は何処を見据えているのか。

★★★ Excellent!!!

本作は不慮の事故により命を失った少女が、母親の悲しみから自分の過ちを自覚し、天使の導きにより時間を戻してもらう物語です。
しかし、時間を戻しただけでは事故を回避することは出来ず、少女の本質の変化が求められます。

果たして、少女は無事に事故を回避できたのでしょうか。
短編で読みやすいですが、同時に様々なことを考えさせてくれる作品です。

★★★ Excellent!!!

普段、僕は短編小説を読んだり書いたりすることがありません。大抵はグダグダとおかしな文章を書きつづったり、長編小説を読もうとしてついていけなくなることばかりですが、短編だというこのお話を読んで、素直に納得できました。
短い文章の中に、起承転結、主人公の心情、世界観の訴え、教訓などなど、様々な要素が盛り込まれていて、やっぱ表現力って大事だなと思いました。

★★ Very Good!!

 人生のやり直しをわかりやすく描いた作品。
 母親ではなく、片思いの相手がいたりものすごく主人公が後悔したことがあれば
 いくらでも化ける作品だと感じたから今後に期待して星2つにしました。
 もっと自分の好みを言うなら、
 天使(幻想的な雰囲気の生命体)や輪廻・聖書などを取り入れてより緻密な世界観設定にし、三回来たことがあるということも伏線として描けばかなり伸びるのではないでしょうか。
 長文感想を書きたくなるほど伸びしろを感じる作品でした。