耳心地よい語り口で、刺さるように胸に残る作品でした。世界や町の反応が丁寧に描かれているのが好きです。
人は誰しも愛されて生まれてくる。それはこの世に生まれてくるほとんどの命が受ける祝福であり、呪いでもある。ゆえに死ねなくなったことに果たして理由などあるのだろうか?死ぬことにしか目を向けられなくなった少女が、最後に『手放したもの』は何だったのか……この物語の結末を読んでなにを思い描くかはその人次第だろう。
読んでみて何とも言えない気持ちが残りました。それが何なのかは分かりませんが。個人的にですが、マクレーン夫人がメアリーの一番の理解者であるような気がします。でも賛同はできないし、だから望みも叶えてあげられない、みたいな……。皆さんはどう思われますか?是非ご一読されてみて考えてみて欲しいです。
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