失恋は新たな始まりなのかも

失恋したとき、誰しもが傷つき悲しみのどん底へ突き落とされるはずです。ましてや学生が意中の相手に告白しフラれることは、後の学生生活に影響を及ぼしかねないリスキーな行為。

だが、自分の思いを伝えた人のこと誰が笑うことができるでしょうか。むしろよくやったと誉め、立ち直れるよう応援してあげたくなるはず。

失恋したあなたに聞こえてくるはずです。ちょっぴり恥ずかしい応援歌が。

主人公の七海周一(ななみしゅういち)は意中の相手に告白するが、あえなく玉砕。落ち込む彼の前に突如現れた日向日向(ひむかいひなた)は『失恋更正委員会』なる謎の集団を名乗る。
この二人の出会いが失恋し傷ついた人々を救う、伝説の始まりである(?)

『失恋』をテーマにしたこの作品、暗くなりがちなテーマですが、失恋の悲しさ、辛さを描きながらも、そこからの成長を悩みつつも、明るく、コメディー調に描いています。
読み進めていくと、失恋が辛いことなのは変わりませんが、自分の成長と新たな出会いの可能性を秘めているものだと感じさせてくれました。

落ち込んでも元気をもらえる、そんな作品だと思います。

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