真に怖ろしいのは

本作は心霊の持つ怖ろしさと、人間の持つ恐ろしさという、二つの方向性を巧みに融合し、同時に展開している。

「あなたのせいよ」
「私は悪くない」

どこからともなく聞こえてくる心の声
悪意に嫌悪しつつも善とは言い難い主人公
せめぎ合う感情も心霊のせいだと言うのか。
我々のすぐ近くに存在する、奇々怪々な世界に気付かされました。