金星と信じる

 読後、「ん?」となったのは、取り組みの描写に理解が持っていかれていたからだった。
 納得して、がいにされた今、こんぱちされた気分である。
 むこう給金代わりにレビューをするかおをじゃないかもしれないが、ごっつぁんの意を込め、しきろうと思う。

 脳内における本人を模した天使と悪魔が、判断のつけがたい状況に対し Yes or No を繰り広げる。
 葛藤表現のベターなところだ。

 どっこい、ここは土俵である。
 勿論、天使と悪魔は相撲をとらない。
 西の横綱——セイラと、東の横綱——星羅。
 バチバチの大一番。

 想いの強さは、無差別。
 恋にも愛にも、美醜は関係ない。
 まして、趣味、嗜好、取り組み相手の何する者ぞ。

 我々読者は、予想することしか出来ない。
 その軍配はどちらに?
 しかし、敢えて結ぼう。

 金星————ピンクの座布団が舞う。