姿形に囚われない愛のカタチ——人を想うこと。好きな人を想い続けること

 爽やかな風の薫りを感じるような夏の日。好きな幼馴染の子。冒頭は、そんな青春の一頁を飾る何気ない恋愛ストーリーかと思いました。

 だが、読み進めるうちに違和感を覚えます。あなたは自分の想い人が、どんな姿になろうとも愛することができますか?

 正直、自分には自信がないです。それは、そうなってみないと判断できないから、というのが回答なのですが。愛というのは育むもの。恋とは違い、積み重ねて来たものが愛なのだと私は認識しています。主人公と幼馴染のカットバックにはそれが詰め込まれていて、不覚にも涙しそうになりました。

 どんな姿になっても、彼女を愛する主人公は、結局海に行けたのでしょうか。先が気になります。

 心に触れる、というのが愛ならば、彼は彼女自身の心を深く抱きしめている描写——スマホを通じての会話——にも感動しました。

 ある日のトリケラを愛する主人公の心に触れて、彼を愛したくなりました。

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