突然パーティー会場で求婚され、そのまま拉致られるように辺境の辺境、国境警備の要衝に連れてこられたマリア・ハイデンベルグ。彼女は貴族の子女であるのだから、たしかに結婚は親が決めるもの。そこはよく理解しているのだが、なんか納得がいかない。
しかも、夫となるハロルドは、イケメンなんだけど性格に難あり。端的にいって、変態さんなのだ。
さらに、連れてこられた館には、おかしな怪物の使用人ばかりいてマリアは……彼らと仲良くなってしまう。
結婚は認めていないのだが、なすがままに館の女主人となってしまうマリア。ただし夫は変態。絶対ここから出て行ってやるーと思っているのだが、事件が起きてしまう。
山賊たちの夜襲。密輸の噂。そして、消えてしまった騎士たち。そして、ついに変態夫のハロルドさえも……。
どうなる、マリア? 彼女の運命は? そして、結婚の行方は?
謎多き事件の真相を追って、運命に流されないヒロインが活躍します。運命には流されないけれど、でもこれ、運命の恋じゃないの?
婚約者がいたマリア。今日ここでプロポーズを受ける……予定だったのにっ。
いきなり求愛して来たかと思うと、そのまま辺境地まで拉致され、領主ハロルドの妻にされてしまいました。
まあ、相手はイケメンで辺境伯の嫡男、条件は悪くないのだけど……いや、でもでも、強引すぎるし、人の話聞かないし、脳内お花畑だし……! 主人公マリア、拒絶します。
さらに本作には、個性豊かな使用人たちが登場。バケモノハウスだったんですねー、このお城。でもみんな領主が大好きないい人(?)たちでした。
そんな生活のなか、最初は拒んでいたマリアも、徐々に領主ハロルドと打ち解けていき……という展開だけじゃない、とんでもない悪者も登場して、どんどん過激に鮮やかに物語は加速します。
ハロルドの溺愛っぷりに、ニヨニヨしながら、ふたりの一風変わった新婚生活を覗いてみましょう。不届き者を成敗する爽快感も魅力です。
婚約者である子爵に求婚されるはずの夜会。
そこで、令嬢・マリアを無理やり連れ去ったのは、眉目秀麗な青年・ハロルド。
マリアの父親の許可は取ってある、子爵は決闘で打ち負かしたと言うけれども、これってもう、どう考えても誘拐……っ!?
そんな衝撃のプロローグから始まる今作、しかも連れてこられた辺境の城の住人たちは、人間ではない使用人ばかり!
甘い言葉を囁くハロルドは、美形だけれども、拉致った張本人に気は許せないし……。蝶よ花よと育てられたはずの令嬢マリアは、今日も雄々しく残念イケメン・ハロルドに立ち向かう!?
けれども、ご安心ください。
作者の青嵐様が、あれよあれよという間に、素晴らしい物語の世界へ、読者をいざなってくださいます!(*´▽`*)
読み進めるうちに、マリアもハロルドも、どちらも応援せずにはいられないこと間違いなし!
とんでもない出逢いから始まる夫婦の物語、どうぞお楽しみください!(≧▽≦)
マリアには子爵という婚約者がいるにもかかわらず、ハロルドという青年貴族からプロポーズを受けます。
当然断るマリア。
しかし決闘で子爵を倒したから問題ない、と言うハロルド。
拉致られて彼のお屋敷があるスザンカに住まう羽目になるマリア。
さて彼女の運命は?
コメディ、ドタバタ、ロマンス、陰謀、胸のすくような展開。
すべてがありました。
ハロルドの強引な行動も彼なりの理由があることが後にわかります。
ハロルドに心を許さないマリア。
果たしてハロルドとマリアが仲良くなる日が来るのでしょうか。
ぜひ読んで確かめてください。
最後には笑顔になれることをお約束します。
その日、婚約者に求婚されるはずだったマリア。そして、実際に求婚されたのです。ただし、婚約者でない別の男性に。
元々いた婚約者は、既に決闘で破っているので問題なし。これから夫婦として共に暮らそうと言ってくるのは、イケメンの辺境伯、ハロルド。いやいやいや、いくら婚約者を破ったとしても、例えイケメンでも、そんなの納得できるわけがありません。当然承諾できないマリアですが、ハロルドはというと、恥ずかしがってるのかと、会話にすらならず。イケメンだからって何でも許されると思うなよー!
とはいえ貴族の結婚とは、自らの意思よりも、家や周りの都合が優先されるのが常。あっという間に彼の領地に連れていかれ、妻として屋敷で生活することになるのですが、そこで待っていたのはおかしな使用人達。
どうおかしいのかというと、例えば執事は首がなく、フットマンは狼男……いえ、『狼男の娘』と言った方がいいでしょうか? とにかく、屋敷にいるのは皆人外ばかりなのです。幸いといいますか、マリアは幼いころからそういう存在を近くに感じていたので、普通の人よりははるかに耐性があるのですが、それにしたって……
──と、これまでネガティブな情報ばかりを書いてきましたが、屋敷での生活は意外と悪いものではありません。人外の使用人達はしっかりしていますし、何より夫であるハロルドは、当初の強引さとは裏腹に、マリアに対して優しく丁重に接してくれます。たまーに、ちょっぴり強引に迫ってくることはありますが。
既に夫婦となってしまったのだから、このまま夫として受け入れるべき? それとも、略奪同然の結婚はやっぱり無理?
マリア及び我々読者は、この結婚を受け入れ、ハロルドを夫と認めることができるのでしょうか?
いやぁ、もう、この快哉、聞こえます?
聞こえますよね、あ、耳が痛むほどですか、それは申し訳ないことでございました、お詫び申し上げます。
もう、なにがいいって、溺愛までのカタルシス!
誰とは名を口にしませんが(反吐も出るから)DEEP VILE1(いや、マジで下劣きわまりないのよ、こいつがオンリーワンな勢いで)、全編に亘って読者に殺意を抱かせます。もう、溺愛に困るさまを楽しもうという気持ちが薄れて見えなくなるほどに。
それがね!
今日ね!
やっとね!
ハーレッルヤ!
ハーッレェルヤ!
ハレルヤ!
◯◯◯◯!
ハーレェエールヤァアー!
なのですよ。
え、何言ってんだって?
それはもう、最初から最後まで!
あなたさまの、その、曇りなき眼(まなこ)で!
しかと読んでお確かめになってください!
いや本当に楽しかった!
そうそう。
この物語は、傑作であります
角川ビーンズ文庫『王太子妃パドマの転生医療「戦場の天使」は救国の夢を見る』ISBN978-4-04-110874-1 C0193
絶賛発売中 お店にGo!!
と、美味しいリンクがあります。
未読のかたであろうとも、勿論、たいへん美味しく味わっていただける絶品ではありますが。
より、作品世界を楽しみたい御方は、是非、書籍も入手読破をお薦めします。
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マリアの元に現れたのは、見知らぬ貴族の青年のハロルド。
初対面のはずなのに、何故か彼はいきなり求婚を申し込んでくる……って、マリアにはもう他に、婚約者がいるのですけど。
しかし、聞けば既に婚約者とも父親とも話がついているとのこと。
元々貴族の結婚なんて、自由にはできないもの。こんな風に結婚相手がポッと出の男へと変わるなんて、珍しいことでは……いや、これはいくらなんでもおかしいです!
だというのにもう決まった事だからと、ハロルドの元に嫁ぐことになったマリア。けど当然、納得なんてできませんよ。
しかもハロルドの屋敷の使用人達は、首がなかったり狼男だったりと人外揃い。いきなり結婚させられたかと思ったら、行った先は化け物屋敷だなんて、ビックリじゃすみませんよ。
だけど一番変なのは使用人達でなく、夫であるハロルド。何故かマリアのことを溺愛して、甘い言葉を囁いてきますけど、出会い方が最悪だったせいでいまいち好きにはなれません。
ハロルド、顔はいいのに嫌われまくって。なんて残念な奴なんだ……。
溺愛夫のハロルドと、それを毛嫌いする一応の妻、マリア。はたして二人の間に、一方的でない愛は芽生えるのか?
「芽生えません!」というマリアの叫びが聞こえてきそうですけど、どうか暖かく見守ってあげてください。