その恋は、覗き込むのが恐ろしい万華鏡のよう

男子高校生の視点からていねいに語られる、ひと夏の恋。瑞々しく時に切ない彼の想いを知るうちに、読者は自然と、その恋の成就を願うようになる。
彼の視線の先にいるのは、ミステリアスな同級生。彼女は彼に振り向いてくれるのか?
読み終わったあとで、あなたは自分がのぞき込んでいたものが、どんな景色だったのか、初めて知ることができる。さすがりワールドの真骨頂と言える短編のひとつ。さあ、勇気があるなら、のぞき込んでごらん。