農学部の博士②
「どうですか?素晴らしい研究室でしょう?」
「はあ。」
写真を撮る私の反応が悪いので、ケネル医学研究所の事務長は畳みかけた。
「助手もつけます。秘書も雇います。学生も使えますよ。院生です。うちの院生は大変優秀です。」
「うちの不破は、少し研究所に無理な注文をするんですよ。…犬が一緒に入れなければだめなんです。」
私は却下されるつもりで正直に言った。
「犬。…なんだそんなことですか。どうぞどうぞ。」
「同伴出勤して、常に膝にのせておかなければならないんです。研究室内に犬のスペースが必要ですし、研究所内も犬を連れて歩きます。しつけはしてあるんですが、それでも犬です。
これは絶対条件で、以前契約していた企業と契約を切って別会社を立ち上げることになったのも、その企業がこの条件を軽視して、不破の犬を連れての出勤を拒否したからなんです。」
「あー。それ本当に犬ですよね?」
「え?犬ですよ。」
「人間の女の子を『犬』と呼んでいるわけではないですよね?家でしつけと称して洗脳したり、どこぞのお嬢さんを連れ去ってきて監禁して出られないようにしたりしてませんよね?」
「え?いえ犬です。」
「なら何の問題もないです!なんだそんなこと!犬なら犯罪じゃないですよ!
あの、確認なんですけど、不破博士には本当に家に人間閉じ込めたりするような趣味はありませんね?カモフラージュで犬を飼って連れまわしているということは?」
私は安心して喜びを発散させる事務長を見て、ケネル研究所の闇を見る思いがした。
こんなところに来たくないのだが、不破にとって大事なのはたぶん、「犬を連れてきても何の問題もない」という点だけだろう。
「その点は大丈夫です。10年の付き合いになりますが、不破は昔から本当に犬が好きで、不破が犬に話しかけているところを一目でも見たら事務長にも分かりますよ。犬の服も山ほど持っていて、毎日着せ替えてますし、エサも散歩も自分でしてますしね。」
言い過ぎたかな、と私は自戒した。
今言ったことは周りの研究室の人たちには周知の事実で秘密でも何でもないし、何なら実態は言っている以上のものがあるが、対外的に言うことではなかったかもしれない。
事務長はあきれているようだ。しかし私は言っておかなければならない。
「ただ、大事なことなんで言いますが、不破の前で犬の話題を持ち出さないでください。1日1000枚も犬の写真送ってきたししますし、不用意に犬に触ろうとしたら死ぬほど嫌われます(そして証拠の残らない犯罪が起きます)から。」
「うん…まあ…ええ…。」
「不破には犬の話題を持ち出さない方がいいんです。」
事務長が引いて、私が念を押しているとき、私たちは学務室に到着した。あとは会食とかをうまく断って帰るだけだ。研究室の設備とか、必要な情報は見てとったのでもういいと思う。
「これはこれは不破先生!ようこそおいでくださいました。私は古手と申します。」
しかし私は押しの強そうな教授に熱烈歓迎を受け、ぶんぶんと握手をした。
「あの…よく間違われるのですが、私は芝です。不破の助手兼秘書をしています。」
「おや?でも研究発表はあなたがされていたのでは?」
「不破は(犬が連れていけないので)研究発表をしないのです。代わりに私が発表していますが、不破が立ち上げた理論なので、不破の名前で出しています。」
熱烈歓迎は0℃に下がった。なんなら0℉でもいいくらいである。
「ああ。そう…。」
「ちょっと偏屈なところがありまして。研究室から(犬といられるので)出たがらないのです。申し訳ありません。」
間違われることが多いので、パワーポイントに不破の写真をのせたり、発表前に「私は不破じゃないです」と言っているのだが、しゃべるのが私なのでやっぱり間違われる。最近では、共同研究で名前だけ借りてる教授に発表を代わってもらったりもしている。発表者の名前は同じで毎回人が違えば、さすがに不破の顔も認知されるだろう。
ただ、意味のない接待から逃れられて、人間の本性がみられるという点では、とても役に立つ。
「それでは私はこれで。研究設備などは十分見学させていただきまして、不破に申し伝えますので。」
「どうです?うちの研究室は。学生も優秀ですし、何よりも歴史が古いんですよ。…」
古手教授は長々と話し、私は失礼のないように傾聴した。
要約すると、「不破の新しいクローン技術と医療機器技術とそれに伴う栄誉と利益を丸ごと独占して提供してほしい」というものである。
最近はこの手の申し出がとても多い。外国からもある。決めるのは不破で、情報を精査してふるいにかけるのが私だ。よって足を運んで申し出を調査しているのだ。愛犬に新しい服と宝石を買ってやりたいと言うので(愛犬は心から嫌がっているように見えるが)、不破は契約金を手に入れることに貪欲なのである。
不破がクローン開発に成功したとき、すでに不破は画期的なアイディアをいくつも開発していた。「完全なクローン受精卵作成の手法」と「人口受精卵の着床の新しい手法」。大きなところはこの2つで、学会でそれなりに話題になった。
DNA損傷のないクローン受精卵の作成は、体内のあちこちから、未分化細胞を寄せ集めて一つの受精卵を作成するものであり、従来のクローン技術にある、「何かしらの疾患を抱えている」とか「寿命が短い」とか「毛色など微妙な点が異なる」などといった欠点をすべて払しょくするものだった。
さらに着床率の低い受精卵を高確率で着床させるため、不破は分化前の受精卵を特殊な寒天培地にくっつけて子宮内膜に埋め込み、子宮内で分化させつつ着床を促すという方法を用いた。これも不妊治療に一つの新技術を産むかもしれないということだった。
どちらもそれなりに医学的評価の高いものであったらしく、すぐに学内の研究者から共同発表の候補者を見つけることができた。私はその中から信頼に足りそうな人を選んで、農学学会は私と助手が、医学学会ではその教授が発表するという方法をとった。私も不破も物理学者なので、専門家がついてくれる方が受け入れられやすい。事実、協力も研究費も得やすかった。それに不破は犬、それもウェスティに限ってしか実験する気がなかったので、その技術を発展させるには広い縁がある方がいいと私は思ったのだ。
不破の目的は首尾一貫して「愛犬の完全なクローン」である。
そのための技術であり、不破はかなり完璧に近い3匹のクローン愛犬を手に入れた。
そしてその陰には、あまり完璧でない山ほどのちょっと瑕疵のあるクローン愛犬もあった。
不破にとって大事なのは1匹だけ。愛犬のクローンでもそれは変わらなかったらしい。
完璧に近いクローン愛犬の中から、「もっとも表情が近い」という不破にしか分からない微妙な差異で1匹を「2代目リボン」に選ぶと、あとのクローンは「リボンに何かあった時の予備臓器」として、すべてドナー犬に格下げした。そして、今度は「完璧な臓器移植」のため、より優秀な技術者を探すと同時に、より便利な医療機器を開発し始めた。
不破の目的は、微動だにしないのだった。
私は愛犬のクローンさえ予備臓器と思えてしまう不破に改めて戦慄した。
戦慄しながら、何か重要なことがそこに潜んでいるような気がした。新しい助手の巣高と話しながら見つけ出したそれは、「これは現行の倫理規定の隙間をついており、人間でも応用できる」と言うことである。
不破の作り出したクローンは、生物学的には、「後から産まれた一卵性双生児」に近いものである。しかし人為的に作り出したクローンであるからには、双子とは違う。「もう一人の自分」と考えるなら、それは脳死者や幼児の臓器移植で必ず問題になる「自己決定権」をクリアすることができる。
現在受精卵を用いたES幹細胞を移植に使うことは倫理的に禁止されているが、全く同一の自分のクローンでは、その規定が限りなくグレーだった。なぜならそれは自分の分身だからである。自分の体を自分でつぶして自分に移植することに、「問題があるかないか」を判断しようと思ったら、ものすごく時間がかかるだろう。その間に、やってしまえる。
さらに言うなら、ES幹細胞から目的の臓器に分化させることはまだまだ発展途上の技術であるが、人間の子宮内で胎児として分化させてからとればその点も解決可能である。法律的にも胎児は人ではない。それをひどいというなら、自分の完全クローンを生み出そうとする方が常識的にどうなのかという反論も可能で、倫理の壁は低い。
現行の技術で、倫理基準も一応クリアした、実現可能な「自己の完全クローンによる臓器の自家移植」である。
これを用いる人は不破と同じ境地に至ってしまうという、人間的にそれはどうなのかという問題に目をつぶれば、不破らしい画期的な理論だった。
私はこれを専門家に話してできそうだという感触を得ると、論文の共同発表者を募り、医学系の学会でも発表してもらった。農学部では動物用、医学部ではヒト用として。しかしどちらも犬での実験データしかない、ちょっと言い方変えただけの中身は同じ論文である。私としては、何かと特別扱いを受けている不破の立場(犬同伴でないと授業をやらないとごねて、私の代理授業を認めてもらったりとか)を少し強くして、来年も研究費と研究室が守れるようにというくらいの考えでしかなかった。それなのに、予想以上の波紋があった。
学会での反応はそれほどでもなかったのに、その後名誉を求める大研究所とか、臓器移植を専門にしている特殊企業とかから、重たいラブコールが空襲のように降ってきたのである。
それで私が対応しているわけである。
「はあ、ただいま戻りましたぁ。」
「おかえんなさい。」「…。」
私が東京出張から疲弊して研究室に帰ると、丸地と不破が迎えてくれた。
部屋の奥から無言で手を上げたのが不破である。
「巣高は?」
「もう帰りましたよ。」
丸地が義手をいじりながら教えてくれる。この義手はver.5。遠隔操作可能に改造中である。バージョンアップを繰り返して、「ピュア・ホワイト・エンジェル社」の重要な収入源となっている。
「はあ。(就業時間で帰るとはあいつはやる気ないなあ。)いいものがあるのになあ。」
私は東京土産のチーズケーキを出した。
「一人2切れだが、丸地は散歩を代わってくれたから3切れやる。今食べるか?」
「持って帰ります。」
今や丸地は1児の父親で、奥さんのお腹には二人目もいる。お菓子があると、律義に3人分持って帰る奴である。コーヒーは要ると言うので、私は淹れてやる。
「不破!コーヒーいるのか?」
不破は手を上げた。ので、3人分。
丸地は義手を持って帰って、家で続きをやるらしい。彼の自宅は小さな工作室があるのである。3切れ分を別の包みにして置いてやり、私はコーヒーを持って不破のところに行った。
3m伸びる義手を装着して、囲いの奥にいる不破にコーヒーとチーズケーキを渡した。
こうやって四六時中使っているので、使用感のモニターができてしまう。「使う人間が作っている。機能は少ないが必要な機能がついている。」というのが、この義手がほかの義手に一線画しているところなのだ。
囲いの中にはウェスティがうろうろしている。たくさんいるために、小さい羊の群れの様である。私は伸びた義手でペットシートを取り換えながら聞いた。
「ケネル研究所はどう思う?」
新幹線の中から、報告書を作成して送っておいたが、本音の印象部分は、やはり顔を合わせて言うしかない。
不破は愛犬の耳をいじくりつつ、うなって目をつぶっている。保留または考え中(否定寄り)というところだろう。
「研究所の人に何度も言われたが、人の完全クローンによる自家移植の成功の第一症例を、研究所から出したいらしい。
まだ実験段階で人では何も実験していないと言うと、もう一ついい反応がなかった。
それに、うちにまで話が回っているということは、すでに医学部で断られてると言うことだからな。たぶん皮(ひ)杵(しょ)さんを引き抜こうとして失敗したんだと思う。あの人いつも忙しい忙しい言ってるしな。」
「犬同伴の条件に関して守ってくれそうか?」
「それは大丈夫だろう。しかし契約金の方は分からないぞ。
院生を捕まえて話をしてみたんだが、院生使いが荒くて待遇がよろしくない。門外漢の俺たちは冷遇される可能性もある。成果をとられた後、首になるかもな。もちろん、入ってみないと分からないし、気になるならお前も見に行け?犬を連れて行っても大丈夫だそうだから。」
「はあ。」
不破は愛犬の頭にキスして解放してやると、洋書に向き直った。不破はまだチーズケーキを食べずに机の上に置いてあるので、愛犬は不破の靴に頭をのせて分け前をもらえないかとひたすら待っている。周りの犬達ももらえないとわかってはいるがちらちらと不破をうかがっている。クローン率が高いので、待っている格好もかなり似ている。足に犬のあごをのせて洋書を見つめる不破の口元は、愛おし気に微笑んでいる。
「依存」とか「手遅れ」という言葉が思わず口から出かかったが、私はかっと歯を噛みしめてその言葉をとめた。
もう少しで不破の信頼を失うところだった。
それより大事な話があるのだ。早い方がよい話が。
「不破。シュナウザーの木酒さんが、丸地を引き抜きたいって言ってたことがある。
…送り出してやるのはどうだ?」
「…。」
不破はこちらを向いてチーズケーキを食べ始めた。どうやら真剣に考えたい問題らしい。
そうだろう。「ピュア・ホワイト・エンジェル」の収益は、今のところ義肢のバージョンアップで持っている。少し前まで不破はクローンにかかりきりで、今は臓器移植にかかりきりである。実際に手足となって面倒で時間のかかる作業を引き受けてくれているのは丸地だ。丸地の代わりになれる人材なんてそうそうない。技術もそうだが、人柄がまともなのに不破を尊敬してくれているという点が得難い。よって、丸地が抜けたら「ピュア・ホワイト・エンジェル」は続かなくなる。
それにしてもこいつは年々しゃべらなくなってくるのだが、察しよく会話を成立させてしまっている私が悪いのだろうか。
「ちょうど山ほどオファーが降ってきている。うまく選べば、『ピュア・ホワイト・エンジェル』に頼らなくても、お前は研究も生活もできるだろう?
そもそも農学部なのに、医療機器と臓器移植を研究することにちょっと無理があったんだよ。工学部か医学部だ。それも俺たち二人とも農学の学位を持ってない。物理学者だし。」
「お前を雇えなくなる。」
「そうだよな。」
私の立場は微妙だ。私の収入の半分以上は不破からのボーナスだ。もう半分は大学からのわずかな手当て。それが出せなければ、生活のためにやはりほかの職を探す方向になるだろう。
「でも俺は仕事を見つけられると思う。つてを全部当たれば、どこか雇ってくれるところが見つかる。
お前は好きなところを選べばいいし、巣高は他の研究室に空きを見つけて入ればいい。もともと薄給だし。
ただ、丸地は…家族もいるんだし…ここでの仕事もボーナス中心で不安定極まりないし、チャンスがあるなら、移った方がいいと思うんだよ。
そもそも『ピュア・ホワイト・エンジェル』は、お前ありきの会社だろう?
お前が明日交通事故で死んだら(もしくは犬の後を追って自殺したりしたら)、俺もそうだが、丸地も職を失うんだよ。
シュナウザーは仕事は厳しいだろうが、高給だろうし箔もつく。義肢開発の一員にしてくれるとか言ってるから、本当にそうなるかは分からないが、とにかく今は評価を受けているんだ。お前の仕事をしているおかげなんだ。その評価が冷めないうちに、移るべきだと思うんだ。」
「丸地が移りたがってるのか?」
「聞いてないんだが…どうもどこかから引き抜きを受けているみたいな気がするんだよ。不自然な電話が何件かあるし、丸地の様子もどこか後ろめたそうだし。」
「ふうむ…。丸地に聞いてみよう。あいつが決めることだ。」
「お前が聞くか?」
「俺が聞く。丸地が移りたいと言ったら、移ればいい。それで代わりの人間を探してみて、見つからなかったら…その時にまた考えよう。
ただ、お前は来てくれ。今の俺があるのは、お前のおかげなんだ。」
私の胸にさっと温かなものが広がった。
研究室は静まり返っている。
不破のこういうところが好きだ。嘘をつかないで評価をしてくれるところが。
涙ぐみそうになって、不破は愛犬を一番に考えることを思い出し、冷静になった。
翌日、私たちは丸地に転職を勧めた。
丸地は感極まって泣き出した。シュナウザーは大企業だ。
「ところで丸地は引き抜き受けていたんじゃないのか?怪しい電話を受けてたじゃないか。」
「あれは不破さんをスパイしてくれって頼まれたんです。うちに食べ物送りつけてきて、うっかり食べちゃったんで、断り切れなくて…すみません!不破さんの一日のスケジュールとか、教えてしまいました。ほかの研究室の人たちも知ってるから、教えても問題ないと思って。」
「(不破のスケジュールって、あいつ一日中研究室にこもって、出るのは犬の散歩くらいだぞ。)今度からそういう申し出があれば上司に報告するんだぞ。うっかり食べてしまったことも含めて。お金で返送するって手もあるんだから。」
人選ミスとしか思えない。確かに不破の片腕には違いないのだが、丸地は機械いじり専門で勉強は不得意、生物のせの字も分からない。クローンや臓器移植のことを調べようと思っても、丸地が知りたい関わりたいと言い出したら、怪しすぎる。
不破は「ピュア・ホワイト・エンジェル」の解散も考えたらしいが、結局私たちは同じ大学の医学部に特別研究員として雇われることになった。会社も適時活動再開でとりあえず休止と決まった。
「リボンの目が悪くなってきて、家を移るとリボンが遊べる庭がなくなる。慣れている庭でないと、動けないから。」
この「引っ越ししたくない」という不破の希望が決め手となった。
私も不破と同じ待遇で雇われることに決まった。
「絶対に不破一人で来るんじゃないぞ。
絶対に芝もついてくるんだぞ。いいか、絶対だぞ。不破一人で来させるんじゃない。
お前たちは二人で教授一人分なんだからな。不破が研究で、芝が人脈と教育だ。
絶対にセットで来いよ。絶対だぞ。」
何度引き抜いてくれた皮(ひ)杵(しょ)さんに念を押されたか分からないほどだ。
その話をして、私たちは大笑いした。
正直笑える要素は一つもない。
私と不破の間にはいまだ3m距離があるし、話は大声でしなければならないし、不破は愛犬を腕に抱いて依存しているし、クローン作ったくせに放置気味で、愛犬が死んだ時何をしでかすのか凡人の私には推測しきれないし、私たちはまったく学位のない場所で、いつも成果を出し続けなければ職を失ってしまう。
それでも私と不破の間に、小さいけれどダイヤモンドのように硬い、確かな絆が感じられて、それが幸せだったからだ。
博士の愛した犬 白居ミク @shiroi_miku
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