第三章エリア集

夢魔むまの森

攻略難易度:☆☆☆☆☆

 屍街かばねがいの外壁の外に広がる森林エリア。生えている木々があり得ないほどに高く、その下を通る探索者は必然的に太陽光が殆ど届かない暗き道を歩む事となる。周辺エリアの中では群を抜いて攻略難度が高く、出現する黒霊のレベルが初期の大黒霊を想起させるほどに強い。如何に自分の力に自信があろうとも、入念な準備と調査なしに入るべき場所ではないだろう。罠の類は殆ど見当たらないが、全ての黒霊が罠代わりの狡猾さを備えており、常に警戒を怠れない。屍街かばねがい側から真っ直ぐに突っ切れば、寂寞放牧地せきばくほうぼくちに繋がっている事がここ最近に判明。但し、その道中の詳細は未だ謎に包まれており、他にどのような道があるのかも分かっていない。


寂寞放牧地せきばくほうぼくち

攻略難易度:☆~☆☆☆

 広大な大地が地平線の先まで広がる平地エリア。東西南北で攻略難度が異なっており、東が☆一つ、南北が☆二つ、西が☆三つ分となっている。難度の低い東部は黒檻の世界へと誘われた新たな探索者が、最初に降り立つであろうエリアの一つに設定されている。中央には探索者の街が築かれている為、他のエリアと比べて新米探索者の生存率は高い――― 筈なのだが、前述の通りエリアが広大かつ、進むべき方向を誤れば別のエリアに入ってしまう、そもそも目印がなく迷子になりやすい等々の理由から、ある意味で運が必要かもしれない。ちなみに東西南北のどちらに進んでも、どこかしらの別エリアに繋がっている模様。罠の類は殆どなく、出現する黒霊の大半が獣型に属する。


双生の画廊そうせいのがろう

攻略難易度:☆☆☆☆

 寂寞放牧地せきばくほうぼくちの地下に隠されるようにして存在するエリア。探索者が二人以上いないと入る事ができない。内部は芸術的な絵画や前衛的な石像、その他複雑なセンスが融合したが如くの内装となっており、一般的な感性では太刀打ちできない雰囲気である。出現する黒霊は一見奇抜な風貌だが、攻略難度の割に戦闘力が低い。が、このエリアの真に恐るべきところは希少種であり、他のエリアと比べて出現率が非常に高い。また、設置された罠も黒霊を呼び寄せる類で占められており、そのうち半分ほどは希少種を呼び寄せてしまう。この特性を応用して希少種狩りを行う事も可能だが、希少種の強さにも波がある為に推奨はされない。

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黒檻の探索者 ~『吸収/成長』の魔剣と死の巫女の謎~ 迷井豆腐 @mayoidof05

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