自分だけのミッションを経て最強のハンターとなり自由に世界を攻略する物語 陽和

　草凪澄人（くさなぎすみと）は勉強以外に取り柄がない、普通の中学生である。
　国内屈指の進学校へ奨学生で進学することが決まった澄人は身辺整理のために家の片付けを行なう。
　そんな時、幼少時に祖父から渡された、意味の分からない言語で書かれた書物を物置から見つける。
　文字の法則が書かれた紙を見ながら解読していくうちに、澄人はこの本が誰かの冒険譚のように感じてきた。

【世界にはフィールドと呼ばれる地球以外の場所がある】

　最後に書かれていたその１文を読み終えた時、本が金色の光となって澄人の体に吸い込まれる。
　それから彼の日常は変貌し、行動を起こすたびに【ミッション発生】という画面が目の前に現れるようになってしまった。
　澄人が１つでも多くミッションを達成するために街を散策している時、突如見たことがない風景の場所へ放り出されてしまう。
　そこは境界と呼ばれる異世界で、モンスターと呼ばれる敵が存在する空間だった。
　意図せず境界に入ってしまった澄人は、ミッションを達成することで獲得した能力を使い、なんとかモンスターを撃退する。
　そして、これまで普通に過ごしていた日常が【ハンター】と呼ばれる境界のモンスターを倒す人たちに支えられており、自分の家がそのまとめ役であったことを知った。
　澄人は幼少期に【神格】と呼ばれる能力の上限が決まる値が低いことでハンターとなることを禁じられていたため、これまで不遇の存在として扱われていたと理由を聞かされた。
　しかし、１度でも境界に足を踏み入れた者は超越した能力を手に入れる可能性があるため、ハンターとして活動しなければ生活を制限されてしまう。
　澄人はハンターとなる道を選び、自らの運命を変えるために強くなることを決意する。
　ハンターになった澄人の日常は一変し、決まっていた進学校を諦め、ハンターを育成する草根高校への進学を志す。
　毎日のように出現するミッションで獲得できる貢献Pでステータスを上昇できることを知った澄人は、積極的に境界を攻略するようになった。
　高難易度ミッションを達成することで手に入れた神器【草薙の剣】を使い、澄人はあらゆる敵を一振りで倒してしまう。
　これは草凪澄人がSSS級の能力やスキルを手に入れて【世界最強のハンター】に成長する物語である。

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