繊細な恋愛模様に、ちょっとの不思議と小さな奇跡を添えて。

幼い頃から時折現れる、事故の記憶に悩まされる男子大学生、涼。とはいえ、彼自身が事故にあったという事実はありません。ならば、この記憶はいったい何?

答えのない疑問を抱え続ける涼ですが、大学の隣にある女子高に通う希ちゃんと出会うことで、大きな変化が訪れます。

身に覚えのない記憶という不思議な要素を含みながら、書かれる恋愛模様は非常に繊細で丁寧。
少しずつ距離が縮まりながら、なかなか心を決められない涼。学校での人間関係に悩む希ちゃん。そんな希ちゃんの側にいようとするイケメン幼馴染み。それぞれの気持ちと恋心が交錯していく中、お話の大きな要となるのが、希ちゃんのお母さん、舞さん。

親という、本来なら娘達の恋愛からは少し離れたポジションにいそうな人ですが、彼女なしに本作は語れません。
彼女が物語にどんな風に関わってくるのか。皆様自身の目でお確かめください。

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