恋は切なくも美しい光と共に

1年前に転校してきた片想いの相手、愛菜を夏祭りに誘おうとしてあっさりとフラれてしまった優太。祭りに行く気にもなれず、家で過ごしていると突然チャイムの音が。出てみるとそこにはなんと、夏祭りを断ったはずの愛菜がいた。彼女は見せたいものがあると優太を外に連れ出すが──

彼女がデートを断った理由が、美しい情景描写と共に語られます。
愛菜の想い、そしてそんな彼女に恋をする優太の気持ち。夏の終わりを感じさせるしっとりとした文体と相まって、切なくも温かい気持ちになれます。

ラストの余韻も心地良く、心に響く素敵なお話でした。