第2話

 山のふもとの小さな雑木林の先に“光る池”は存在するらしい。草木を手で払いながら進んでいた。

「どこだろう?」

あたりを見回していると

トントン

後ろから背中をたたかれ、ビクッとして振りかえると、そこには小学2年生くらいの男の子がにっこりしながら立っていた。

「もしかして君も“光る池”を探しているの?」

突然話しかけられ戸惑った

「う‥ん」

「俺はね‥驚かないでよ、なんとその“光る池”を見つけた者です!」男の子は偉そうに腰に手をあてた。

「えーーー!!うそー!!」

「本当だよ!嘘と思うならついてきな!」

(でも少し怪しいぞ?なんで今日に浴衣なんて着ているの‥?もしかして‥‥幽霊!?)

背中がゾッと寒くなったので考えるのはやめた。

「そっそういえば君の名前は?」

「俺?俺はねショウだよ!君はなんていうの?」

「私は花奈」

「花奈ね。こっちだよはやく!はやく!」

少し進むと大きな空間に出た。

「うわぁ〜」

花奈は思わず声を出してしまった。それほど美しい景色が広がっていた。何もかもどうでもよくなってしまいそうで少し怖い。きれいな光りが励ますようについたり、流れたり、飛んだりしている。

「ほら、言っただろ?」

偉そうに仁王立ちをはじめた。

「うん、ステキな場所でビックリした!」

じっくり景色を堪能してあると、池のほうで緑色の何かが光ったのが見えた。

「ショウ、あの光っているのなんだろう!?」

ショウは目を細めて見つめた。何か分からないのか頭を傾けていた。だが、突然目を輝かして

「池の中に入ってみようよ!」

「え!?」

「だって〜あれが何か気になるじゃん!」

(まぁ確かに気になるけど‥なんだか危なそうだしな‥‥)

池はそんなに深くない。それに花奈の体にも好奇心の渦がフツフツと煮あがってきた。

「‥‥‥‥‥‥いってみようか。」

「本当に!?わーーーい!!」

ザボンッッッ!!

ショウは池にダイブした。

花奈も池の真ん中を目指して泳いだ。池は意外にも暖かく不思議な包容力に包まれでいた。

(なんだろうこの感じ、とってもホッとする。)

そんなことを考えていると足もとにさっきの緑色の物が現れた。

(蕾の形をしていて、中に緑の液体が入っている‥)

花奈もショウもしばらくボーっとしてしまった。

「花奈、これ首飾りになってるよ!つけてみなよ!」

ショウがそれに手を伸ばし、触れた瞬間‥!!

ピカッ

辺りが真っ白いや緑色の目が開けられないほどの強い光で覆われてしまった。





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