第9話
色とりどりのオーロラみたいなカーテンみたいなのが沢山浮かんでいる。
「うわ‥‥。」
神聖な場所だっていうのがはっきりと分かった。
「じゃあ、花奈交代しよう。」
「うん」
目の前にショウがいる。ショウはあの緑色の首飾りを取り出した。
「あ!その首飾りショウのだったの?」
ショウは、にへっと笑った。
「そう、これは蛍の印‥。これを花奈にあげる。蛍はそうして繋がってきたんだ。花奈頼んだよ。」
「うん!任せて!私はもう1人じゃない。ショウのこともずーっと忘れない。大事な大事な仲間だよ。」
ショウは満足そうに微笑んだ。そこには少年のあどけなさは無く、蛍として、世界を守ってきた者の顔だった。
「我、蛍を今日をらもって引退する。時期、蛍を花奈に任命する。」
ピカッ
また緑色の光があたりを包み込んだ。今度は優しく暖かく。
花奈が首飾りを受け取ると、ショウの体に七色のオーロラのような物が巻きついた。
「ありがとう、花奈。俺この日をこんなに清々しく迎えることができるなんでおもってもいなかった。」
そういいながらショウの体はだんだん小さくなっていく。
「マコトさん、俺が言い出せない事を言ってくれてありがとう。ご飯もすごくすごくおいしかった。」
マコトさんは優しい笑顔見せ
「うん」
と答えた。
「蓮は俺を慰めてくれてありがとう。本当は剣術を教えて欲しかったよ。俺の代わりに沢山の人に教えてあげな。」
蓮はニコッと笑った
「あぁ、分かった。こちらこそ、ショウに会えてよかった。」
ショウは静かに花奈の方を向いた
「花奈、蛍になってくれてありがとう。でもね、この任務はとても大変だと思う。だから頑張りすぎないで、ゆっくりでいい。失敗してもいい。ちゃんと見ているから。今の花奈なら大丈夫か。」
そういいながらショウは薄く薄くなっていった
「みんな本当にありがとう‥‥。」
‥‥。
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