僕はね。ずっと前から君のこと知っていたんだよね。

蒸し暑い夏に。その年の夏はとても暑かった。

とても暑い夏の年の出来事。

まずは最初に。
出会えてよかったね。

本編に隠された出会うための運命。出会っていたからこそ、出会えた。
小さいお父さん。
ほんの数日間の出来事だったけど、たぶん家族として一番大切な時間をその夏にすごしたんですね。

小さいお父さんもさることながら、澪の心情がきれいに描かれていています。
成人、大人になる前の子供として、出会うことが出来た亡きお父さん。
それが小さいお父さんであるからこそ、澪はもう自分は子供ではいられないんだということをもしかしたら教えにも来てくれたのかもしれませんね。

でもね。想う人の心はその姿は見えなくとも、いつもそばにいてくれているんですよ。

そんなことを教えてくれる作品でした。

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