その場で一緒に会話に参加しているような没入感。そして巧みな叙述。

 第三章まで読ませていただいたレビューになります。最後まで読んだ際は、追加レビューをさせていただく可能性がございます。予めご容赦ください。

 さて、文語体で進む一人称の視点の文脈にも関わらず、友人の視線や、男子側からこちら側を覗いているような描写があるために、上手く視点を誘導しているようにも見えます——もちろん良い意味で。
 読み手をまるで学校の中に誘——いざな——うような物語は、読んでいて心躍るようです。


 ギャップ萌えという言葉が適切かどうかは分かりませんが、地味な子が実は……という展開は、まさに憧れですよね。ただ恋愛だけに走るのではなく、友人関係やちょっとしたトリックも見え隠れするあたりが、巧みだと思いました。

 ヒロインの家庭環境がとても苦労しているように見える反面、とても微笑ましく、つい応援したくなってしまうあたり、キャラを作る上での作者さまの愛情を感じることができました。子供の台詞や仕草、行動がとても可愛いですよね。

 上述のとおり、三章までの感想になるので、これからゆっくり読ませていただく楽しみが増えました。

 お話がどう展開していくのか楽しみです。

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