夢見る葦は今宵何を見るのか

睡眠中に見る夢、覚めると何か見たけどなんだったかな? と日常に追われていくうちに消えていく儚いもの。
そんな朧気な夢の世界はこんなにも未知と驚きに溢れているのだと感じさせられました。

夢だからこそ不思議な事が起こる、なのに自分はいつもと同じ力しか発揮できない。この現実的なもどかしさ、ほんのり不思議、楽しい、怖い、悲しい、美味しい、これらがふわっとそこにある感じ。読んでいるうちに夢に迷い込んだような感覚に陥ります。

一話一話はショートで終わりますが、ここから壮大な物語が始まるんじゃないか? あぁ残念 あれっ? どうなるの? セーフ! 夢で良かったぁ そんな感想を一話一話に持ってしまいます。続きが見たいけど夢だから無理。このもどかしさが夢らしい。

読むとこの世界観にどっぷり浸りたくなってしまいます。夢の世界へ一度来てみませんか? 

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