概要
日本の森の危機。狐の化かしあい。
とある片田舎に、大稲荷山という自然豊かな山がある。そこには多くの狐が住んでおり、「イナリ様」という神様がその狐たちを束ねていると信じられてきた。山には毎晩狐火が灯り、イナリ様の機嫌が悪いときは、ふもとの町に狐による怪奇現象が起こることもあった。昔、ある事件をきっかけに町の人たちはイナリ様を祀る稲荷神社をふもとに建てた。それからというもの、狐による怪異は収まったが、最近また増え始めたというのだ。そこで、稲荷神社の娘である稲荷美永(いなりみと)は、「狐払い」という重大な役目を負うことになる。
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