空に走る
一視信乃
『君と虹を…』
「あーもう、朝っぱらからくそあちぃぜ」
「だが、絶好のライブ
前髪に赤いメッシュを入れた銀の髪という
バンから下りた青年は、強い日差しに目を細め、まだ色浅い空を見上げる。
〈ついにこの日が来たんだ──〉
大都会の只中にある、野外音楽堂でのライブ。
それは彼の夢であり、大事な友の夢でもあった。
「でも今日、雨降るっていってましたよね。大丈夫かなぁ」
「どーせ、にわか雨だろ。それも野外の
ゆるいクセのある青い髪に、くりっとした大きな目の美少年(といっても実際は、
葵は二人に視線を移し、にこやかに微笑む。
「そうだな。雨にも暑さにも、
〈だから、もしまだ、この世界をさ迷ってんなら、見に来てくれよな〉
もう一度空を
*
「グレート! ファンタスティック! ブラーボゥ!」
あれは三年前、高二の昼休み。
クラス内の空気に
見下ろした踊り場には、葵と同じ制服姿──白い半袖シャツにグレーのスラックスをはいた
「キミ、先月来た転校生だよね、C組の。ハーフで
「……アレクサンダー葵。葵でいい」
「おお、名前まで美しい。あっ、僕はB組の
気さくにされた
「それより葵って、歌ウマイんだねぇ。高音がキレイで感動したよ」
「歌?」
そこで葵はようやく気付いた。
「もしかして、俺、声に出して……」
「歌ってたよ。気持ちよさそうに」
〈やべぇ、またやらかした〉
口元を押さえ白い頬を朱に染めた葵の元まで、一気に駆け上がってきた詞は、断りもなく隣に座り、身を乗り出して尋ねてくる。
「ねぇ、今日の放課後、ヒマ?」
「なんで?」
「ヒマなら、僕と付き合ってよ」
「は?」
「僕たち絶対、合うと思うんだ」
「合う?」
「僕らがひとつになったら、最高に気持ちよくなれると思う。だから、やろう。僕と一緒に」
嬉々として連れて行かれた場所は、駅の近くのラブホ──の隣にあるカラオケボックスだった。
*
「は? 路上ライブ?」
「そう。ギター片手に駅前でやってたら、音楽事務所の人に声かけられたんだ」
カラオケ帰り、渇いた
「スゲーじゃん」
「まあ、ほぼインディーズの小さいトコだけどね」
ペットの緑茶を飲んでいた手が思わず止まった葵の横で、ペットのゆずれもんを
「その人に、歌も上手いし、オリジナル曲も悪くないけど、デビューするには、ちょっと足りないなっていわれて──」
本人がいうとおり、詞も歌が上手かった。
キツネ目のあっさりした顔からは想像も付かない、とびきり甘く
ちなみに彼が合うといったのは、この歌声のことであり、実際少しハスキーな葵の声との相性は良く、試しに歌ったデュエットも、最高に気持ちよかった。
「──その足りないモノを、葵に補って欲しいんだけど」
「は?」
「まずは、ビジュアル。今が平安の世だったら、僕一人で日本中の女の子をメロメロに出来ると思うけど、さすがに平成じゃねぇ」
「いや、俺は……」
「知ってるよ。葵がその顔にコンプレックス持ってんの。それで色々
図星を刺され何もいえない葵に、詞は
「でもそんなの、勝手に
「いや、でも……」
「大丈夫だって。例え世界が敵になっても、僕は死ぬまで味方でいるし、それに、最高だったろう? 僕たちのハーモニー」
「それは……」
確かに最高だと葵も思った。
「葵はさぁ、こんなとこで
「……わぁったよ。一緒にやる。でも、俺がいるからって、デビュー出来るとは限らな──」
「出来るよ、絶対。だから全力で突っ走ってこう」
〈その自信、どっから来るんだ?〉
葵はじっと詞を見つめる。
「じゃ、まずはユニット名決めないと」と、嬉しそうに笑う詞は、葵にはまるで太陽のように
*
「僕、野音でライブ、やりたいんだよねぇ」
「野音? 武道館でなく?」
「武道館も憧れるけど、やっぱ野音だよ。
屋外だから、音が空に走ってく感じがいいし、それに子供の頃、母さんに連れられて、とあるアーティストのライブに行ったんだけど、途中でいきなり雨が降ってきてさ、最初うわって思ったけど、雨はすぐ止んで、そのあとでっかい虹が出たんだ。
しかもちょうど、歌詞に虹が出てくる歌を歌ってたときで、なんかもうスゴい奇跡だって感動しちゃって。
僕もいつか、そんな奇跡起こしてみたいなぁ」
そんな詞の話から、ユニット名はとりあえず《虹のしずく》に決まった。
詞の好きなゲームに出てくるアイテムの名前、だそうだ。
名前が決まるとすぐに、二人は活動を開始した。
といっても、ネット配信は葵が嫌がったため、放課後や休日に、駅前や公園で、詞の弾くギターに合わせ、彼の作った曲や既存の曲を、ただ歌っているだけだったが、それでも少しずつ足を止めてくれる人は増えていった。
「今日もお客さん、たくさん来てくれたなぁ」
駅前でのライブの後、ギターを片付けながら、詞は満足げに
「一人のときとは全然違う。やっぱ葵様々だ」
「違うだろ──」
葵の反論は、詞の
「風邪か?」
そう思って見ればなんとなく、顔色も少し冴えない気がする。
「さあ? 別に頭も喉も痛くないけど、もし風邪だったら移すと悪いから、今日は一人で帰るよ」
ギターを背負った
デッキの縁にもたれかかり、明かりに浮かぶ謎のオブジェと、ビルに囲まれた暮れなずむ空を、ぼんやりと見上げる。
〈自分が、こんなこと始めるなんて、数ヶ月前には、全く想像つかなかったな。
人前で歌うのが、あんな気持ちいいなんて──〉
心地いい秋風に吹かれ、ライブの
「今日はお一人ですか?」
物腰は柔らかいが、長い黒髪を一つに
そこには以前、詞に聞いた音楽事務所の名前があった。
「単刀直入に申し上げます。うちと契約しませんか?」
「えっ?」
〈これわひょっとして、デビューのお誘いってヤツでわ!?〉
その実、激しくテンパりながらも、葵はなんとか言葉を選び、男に答える。
「そういったお話でしたら、俺ではなく詞──伊野尾の方へお願いします」
「そう
少し困った
「デュオではなく、ソロでデビューしませんか?」
*
「どーした? いつになく無口だけど、なんかあった?」
昼休み。
いつものように、二人の秘密の場所と勝手に思ってる、施錠された屋上ドアの前で弁当を広げていたとき、いちご牛乳を手にした詞に尋ねられ、葵は
溝口にスカウトされた翌日のことだ。
勿論、彼には断った。
デビューするなら、詞も一緒じゃなきゃイヤだと。
だったら別に隠す必要なかったんじゃないのかと、後ろめたさを覚えながら、「そういう詞は風邪大丈夫なのか?」と話題を変える。
「大丈夫。ちゃんと川崎大師のせき止め飴持ってきたし。
「いらない」
「えーっ、
甘党の詞と違い、甘いものが苦手な葵は、パックの緑茶を
〈溝口さん、また来るとかいってたけど、詞が一緒んとき同じこといわれたら、どうしよう?
詞、なんていうだろ? 怒るかな?〉
「あっ、そうだ。僕しばらく用があって、一緒にライブ出来そうにないんだ」
「えっ?」
「ゴメンなぁ、僕が誘ったのに。別に葵が一人でやってくれても全然構わないんだけど」
「いや、いいよ別にっ。詞が出来るようになるまで待つから」
すまなそうにいう詞へ、内心少しホッとしながら、葵はそう答えた。
*
「溝口さんっ? どうして?」
数日後、朝からの
「最近ライブやってないみたいだし、伊野尾くんから、この学校だって聞いてたから。それより、この間の話、考え直して貰えないかな?」
「困ります、こんなところで」
相変わらず
人目を気にし、落ち着きなく辺りを見回していた葵の目が、ある一点で止まり、大きく見開かれる。
「詞っ……」
視線の先には、詞がいた。
ロッカーに靴がなかったから、帰ったとばかり思っていたのに。
詞は葵を
「こんにちは、溝口さん。今日はなんです? 葵のスカウトですか?」
「ああ。でも、大丈夫かい?
「大丈夫ですっ。それじゃあ、雨も降りそうですし、僕はこれで」
強引に話を切り上げ、
「待って、詞。今のは、そのっ……」
「スカウトされたんだろう? やっぱスゴいな葵は」
足を止めて振り返った詞は、拍子抜けするくらいあっさりといった。
いつもと変わらぬ屈託のない顔つきで、別段怒ってるようには見えない。
「スゴいのは詞の方だろっ。詞がいなかったら、俺なんて──」
「それはどうもありがとう。で、葵はどうするの?」
詞の問いに、葵は即答した。
「断ったよ、勿論」
「なんで? 勿体ない」
「だって、詞が一緒じゃねーと」
「そりゃねぇ、出来ることなら僕だって、葵と一緒に歌いたいよ。でも、ダメなものはダメなんだから、しょうがないだろう?」
だだっ子に言い聞かせるように、詞は穏やかに言葉を
その瞳に、らしくない諦めの色を感じ、葵は思わず声を荒げた。
「しょうがないってなんだよっ! 別に溝口さんとこじゃなくたって、他で一緒にデビュー目指せば──」
「ダメなんだよっ」
詞も声を荒げたが、それにはどこか覇気がない。
「僕にはもう、無理なんだ……」
笑顔が消えた青白い頬に、つーっと一粒、
驚く葵の頭にもポツンと滴が落ちてきて、あっと思ったときにはもう激しい雨が降り出していた。
*
翌日の昼、詞は例の秘密の場所へ来なかった。
次の日も、また次の日も──。
〈やっぱ怒ってんのか?
それとも、どしゃ降りの中、傘も差さずに帰ってったから、風邪がぶり返したとか……〉
気になった葵はB組を訪ねたが、詞の姿はどこにも見えない。
少し迷ってから、戸口付近にいた女子二人に声をかける。
女子を選んだのは、その方が親切にしてくれるという、詞の入れ知恵からだ。
「あのっ、つ……伊野尾くん、いるかな?」
二人は驚きの表情で葵を見返したあと、すぐ席を離れ、教室にいた男子に何か聞いて戻ってきた。
「伊野尾くんは一昨日からお休みです」
「肺炎で入院したってさ」
「入院っ?」
〈やっぱあのとき、濡れたから……〉
動揺する葵へ、一人の女子がおずおずと話しかけてくる。
「あのっ、アレクサンダーくん。ライブ聴きました。すごく良かったです」
「えっ、ああ、ありがとう」
葵がなんとか笑みを作ると、もう一人の女子も、「わたしも聴いたっ」と話に割り込んできた。
「伊野尾って、教室じゃほぼ空気なクセに、歌上手くてマジ驚いたわ」
「えっ?」
「でもあの人、一年の頃からライブとかしてたんでしょう? それで先輩たちに生意気だって殴られて、骨折して入院してたじゃない」
「えーっ、それアイツの話だったの?」
「伊野尾くんだよ。あたし同じクラスだったもん。もともと大人しい感じの人だったけど、あれからますます人付き合い悪くなって、学校もしょっちゅう休むようになったんだよ」
「へぇ。あの
いつの間にか葵を無視して話し始めた二人へ、彼は再び「あのっ」と口を差し挟む。
「俺にも教えてくれないか、詞のこと」
いつも一人で誰とも
二人が語った詞の姿は、これまで葵が見てきたものと大分違っていた。
真逆といってもいいくらいに。
〈いつもニコニコしてて図々しいくらい人懐っこいから、クラスの人気者かと思っていたのに、それじゃあ俺と大して変わらないじゃないか……〉
詞が隠していたものを、こっそり
しかし、今は面会謝絶だと、病院の名前すら教えて貰えず、ヤキモキ過ごした数日後、葵にもたらされたのは、詞の
*
あれから何日経ったのか、葵にもよくわからない。
死を認めるのが怖くって、通夜も葬儀も行かなかった。
だから時折錯覚する。
ホントはまだ生きてんじゃないかって。
そんな甘い夢だけを、ずっと見続けていたいから、葵は学校へも行かず、泣くことも忘れ、だらだら自室に引きこもっていた。
「葵っ! ねぇ、葵ってばっ!」
部屋のドアを叩く音に、葵は伏せてた顔を上げた。
体育座りの姿勢から、もう飯かと立ち上がり、細くドアを開ける。
行動に干渉しない代わり、食事だけはきちんと摂るよう約束させられたのだ。
「メシは?」
その言葉に、廊下にいた姉の
「もう九時よ。ディナーはさっき食べたでしょ。それよりこれ。荷物来たわよ」
「荷物?」
宅急便のラベルが貼られた小さな段ボール箱を受け取り、再び部屋にこもった葵は、ぼんやりした頭で差出人の名前を見る。
〈伊野尾 詞っ!〉
はっと息を飲み、それから慌てて箱を開けると、中には
詞が自作の曲を入れるのに使ってたのと同じものだ。
円盤の表には黒いマジックで『葵へ』と走り書きされている。
〈なんで、これが今頃俺に? まさかホントに生きてるとか?〉
葵は急いでMacを立ち上げ、CD-Rを突っ込んだ。
入っていたのは三分ちょっとの音声データ。
曲でも送ってきたのかと再生すると、馴染みのある明るい声が聞こえてきた。
「ヤア、葵。元気ぃ?
僕はまあ、元気じゃないけど、葵がコレ聞いてる頃には、全部終わって楽になってるから気にしないで」
そこで一端、一時停止する。
これはきっと詞から自分へのメッセージ、遺言だ。
これを聞いてしまったら、詞の死を認めなければいけなくなる。
葵は怖れ、迷い、一時停止を解除した。
聞きたい欲求に
「もう知ってるだろうけど、僕は病魔に
骨折したとき気が付いて、あれこれ治療してきたけど、なんか全然ダメみたいで、とうとう余命宣告された。
葵と会った前日のことだ。
それでもうヤケになって、どうせ死ぬなら、とっとと死んでやろうと思った。
思いっきり派手に、学校の屋上から飛び降りてやろうって。
それで屋上へ向かう途中、たまたま葵と会って、その歌声を聞いて、僕は自分の使命を悟った。
いや違う、思い出したんだよ。
僕と葵は、遥か昔に、あるいは遠い未来で
でもそれは、許されないことだった。
それで僕は、様々な世界の様々な種族に、時には男に、時には女として生まれ変わり、やはり同じ世界に、なんらかの役割を持って生まれてきた葵と出会い、葵がそれを全う出来るよう正しく導く定めを負った。
それで僕は死ぬ──その世界での務めを終えることになるけれど、この
それで僕は出来うる限り、葵の手助けをしようと決めた。
今の葵の役割は、歌で人を幸せにすることで、葵が諦めてしまったら、僕は次に進めない。
魂のまま、この世界をさ迷い続け、やがて消えてしまうだろう。
葵にはいろいろ隠し事してきたし、たくさん嘘もついてきたから、信じて貰えないかもしれないけど、全部本当のことなんだ。
だから、葵、歌ってくれ。
僕を救うためにも、どうか──」
そこから先は無音だった。
わずか二分に満たない
途中から震えて聞こえた声は、緊張のためか、それとも笑いを堪えていたのか。
〈マンガ好きな詞らしい変な話だったけど、落ち込んでる俺を笑わせようとか思ったんなら、完全にムダだったな〉
葵はCDを止めようと手を伸ばす。
そのとき、ずずっと鼻を啜るような音が
慌ててボリュームを最大にすると、
「……ヤだ……まだ死にたくない……もっと歌っ……葵っ」
その後ぷつっと音がして、再生は終わった。
だが、閉ざされた部屋にはまだ、噦り泣く声が続いている。
いつの間にか葵の目からも、大粒の涙が溢れていた。
鼻水も一緒に流れてきて、キレイな顔がぐちゃぐちゃになったが、そんなこと一切気にせずに、葵は泣いた。
泣き
〈ゴメンな、詞。ちゃんとお別れ出来なくてゴメン。あんなケンカみたいな最後だったのに、まだ俺を気遣ってくれるなんて……〉
やがて
あとから考えると少し非常識な時間帯だったけれど、相手はワンコールで出てくれた。
「はい、溝口です」
「アレクサンダーです。以前頂いたお話、まだ有効ですか?」
*
それから約半年後、葵はデビューした。
ソロでというのは、さすがにちょっと無理だったので、三人組音楽ユニット《空に走る》の一員として。
個性豊かな魅力溢れるビジュアルと高い歌唱力を持つ彼らの楽曲は、少しずつ世に浸透してゆき、結成二年目となるこの夏、ついに野外音楽堂でのライブ開催が決定した。
そして、ライブ当日。
疾走感溢れるサウンドに乗って、三人のエモーショナルな歌声と熱狂的な歓声が、木々とビルとに囲まれた夏の空に響き渡る。
だが、そんな様子は
灼熱の太陽に負けじと、高まっていくボルテージ。
場の空気に呑まれ過ぎないよう気を付けながら、葵は一人MCのため、数歩前に出た。
日本語が苦手(だと思われているが、実際はただ口下手なだけ)で、トークはメンバー任せな葵らしからぬ行動に、観客の視線が一斉に集まる。
〈大丈夫。ここにいるのは敵じゃない。詞が作ってくれた味方だ〉
それでも、見透しのいい屋外で、これだけ多くの注目を浴びれば、今でも少し
そんな葵の背を押すように、いきなり強い風が吹いたかと思うと、遠くで空が低く唸り、細かい水滴がパラパラ降りかかってきた。
小さなどよめきが起こる中、驚き見上げた都会の空は相も変わらず真っ青で、白く輝く綿雲が、気持ち良さげに流されていく。
きらきらと音もなく降る優しい雨は、あの雲からこぼれてきたのか、それとも近くで降ってるものが風に流され運ばれたのか。
仕事を忘れ見入る葵へ、メンバーが後ろから茶々を入れる。
「オイオイ。葵が慣れないことしようとすっから、雨降ってきやがったぜ」
「まさに青天の
どっと起こった笑いで我に返った葵は、自分の務めを思い出し、観客席と向き合った。
「皆さん、本日はお越しいただき、ありがとうございます」
「堅いぞ、リーダー」
「リラックスリラックス」
再び入ったツッコミに、会場はまた笑いに包まれ、葵を応援する声もあちこちから聞こえてくる。
エールと雨粒を一身に浴び、葵の顔も自然と
この心地よいお湿りは、詞のサプライズなのかもしれない。
これから起こる現象のための下準備。
そして、その合図なのかも。
〈だって、いってたもんな。こんな奇跡起こしたいって〉
「声援ありがとう。
次の曲は俺が初めて作詞した曲で、大事な友のことを思って書きました。
彼と出会わなければ、俺は今ここにいなかっただろうし、皆さんと会うことも、なかったと思います。
彼には本当に、どれだけ感謝してもしたりません。ありがとう。
そんな想いも込めて、精一杯歌いたいと思います。聴いて下さい。
『君と虹を…』」
いつしか雨は止んでいた。
メロディアスなイントロが流れ、わぁっと短く歓声が上がる。
泣けると評判の、ストレートなバラード。
ソロを
空に走る 一視信乃 @prunelle
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます