★投稿者

全体あとがき

 これにて完結です。

 お付き合いいただき、ありがとうございました。


 結局これは何だったのか、といいますと、端的に言えば「連作短歌批評の体裁を取った小説」です。

 2018/01/04の私がノリで適当に書いた「連作短歌のようなもの」について、架空の人物が好き勝手な解読を行う小説。


 テーマは2つ。


・人は読みたいように読む

・人は別に読みたくないようにも読める


 以上です。


 評者1~5は作者(私)とは別の人間を想定して書いていますので、最も作者に近い知識を持つ評者1のレビューですら、ちょいちょい的外れなことを書いています。

 評者2以降は各人の思想・趣味・知識・時代背景に合わせて書かれているため、作者(私)の意図とは全く異なる読み方をされています。



 カクヨムのレビュー機能(https://kakuyomu.jp/users/Ponderingrove/reviews)では、たまに読んだ話の紹介レビューを書いたりしているのですが、レビューというものは基本的に「作者が何を書いたか」より「読者がどう読んだか」を元に書くしかありません。(※有償PRレビュー、丸写し読書感想文などの例外はあります)

 他人様のレビューを読んでいても「こいつマジに内容読んだのか?」と思うことは間々ありますが、私自身、「まぁこれ作者の意図と違うんだろーな」と自覚しながら紹介文を書くこともあります。


 要するに、人は必ずしも作者の想定通りの読み方はしないので、それを念頭に置いて書きましょう、みたいな話です。

 念頭に置いた上で「誤読を恐れない」か「誤読が少なくなるように書く」かは自由ですけども。



 評者5は、前述の2つのテーマが特にわかりやすくなるよう書いたので、想定より大幅に時間がかかってしまいました。

 つくづく費用対効果の薄い小説だと思います。


 なお、どうして恥を忍んでこんな自著解説をつけたかというと、「誤読が少なくなるように書く」ためです。



 以上、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

 おしまい。

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『人は右、車は左』 ポンデ林 順三郎 @Ponderingrove

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