第5話『生徒指導』

多くの教室では静けさが生まれ、運動場、体育館、部室棟では活気に溢れている。


そんな放課後の中無機質な教室に生徒指導の教師小田遥香先生と俺、葵の三名が居る。


尤も当然褒められる為に居るわけではなく、怒られる為にいる。


何故怒られるかというと……あのまま予鈴がなったのにも関わらず、俺が葵の膝が快適過ぎて眠ってしまった為、昼休憩の後二時間の授業を葵と共にボイコットしてしまったのだ。


しかも運悪くボイコットした二つの内一つ授業の担当が小田先生であった訳でこんな事になってしまった。


目の前にいるこの小田遥香……二十八歳独身、合コン十八連敗、彼氏いない歴=年齢という割に出るところは出ていて、容姿にも問題はないように見えるのだが。


何故恋人がいないのかと思ってしまうと、容姿端麗で出来ないのは性格面が煩っているのでは?と勘ぐってしまう。


「一条、今失礼なことを考えてはいなかったか?」


「いえ、そんなことは有りません」


「そうか……で呼び出された理由は分かっているな?」


「はい。五、六時限目の授業をボイコットした為です」


「……本気で言っているのか?」


「えぇ……」


「私が怒っているのは、学校の屋上で男女でイチャイチャしていたことだ」


完全に単なる嫉妬であった。

左に顔を向けると頬を真っ赤に染めた葵がいた。


「は、はっ遥香先生!私達イチャイチャなんて……していましぇん」


「(あっ噛んだ。そんな葵も可愛いなぁ)」


内心そんな事を考えていると、噛んだ事がよっぽど恥ずかしかったのか更に頬を真っ赤に染めていた。


「秀くんは…恥ずかしいよ……」


葵がボソッ言った気がするが、小田先生が何故か身体を震わせて怒りをあらわにしていた為に、何と言ったのかは分からなかった。


結局解放されたのは日がすっかりと落ちた午後七時であった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


新年明けましておめでとうございます。

令和三年となりお久しぶりの投稿です。

正直なところスランプで書けなくなったまま小説の事をすっかり忘れていました(ごめんなさい)

ヾ(_ _。)ハンセイ…

これからまたゆったり、まったりと書いてゆく所存ですので宜しくお願いします。

最近全く更新していないにも関わらずフォローしてくださった方がいました。嬉しい限りです。

改めて今後ともよろしくおねがいします ( *・ω・)*_ _))ペコリン

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