第2話『葵の様子はおかしい』

厳しい追及をのらりくらりと躱し続けた俺は、チャイムの音と同時に厳しい追及から逃れ……


「休み時間になったら覚えていなさいよ!」


……られない様である。


そういえば今朝から葵はずっと機嫌が悪かった。 

いつもの様に家へ迎えに行けば、葵のお母さんに「葵なら先に学校へ行っちゃったわ。秀麻君ごめんなさいね」と言われ、登校途中葵に追いついたと思えば、「話しかけないで!」と走り去り。


取り敢えず距離を取ろうと思い、教室に入っても先に登校していた葵に話かけにすら行かなかった。


不思議に思ったのか、徐に近づいてきた和真が「なんだ?嫁と喧嘩でもしたのか?」と聞いてきた。俺は「嫁じゃない」と毎回の様な返答をしてから言葉を返した。


「葵が朝から何故か機嫌が悪いんだよ」


「なんか心当たりはないのか?」


「ない。何もしていない筈なのだがな……」


と、こそこそ和真と会話をしていれば、近づかないで欲しいと言ってきた葵が近づいてきて、鬼の形相で迫ってきたのだ。


結局俺は休みの時間をトイレで過ごすという最終手段を行使し、葵の追及から兎に角逃れていた。

其れに比例する様に、葵の顔の表情は一層怖いものになっており、時折俺の方を見つめては睨んでくるので更に怖い。


問題は昼の休み時間である。流石に高校では陰キャになっているとはいえ、一応一条の人間……トイレ飯というのは非常にまずい。他に落ち着いて食べられそうな場所は……と考えているうちに遂に昼の休み時間となってしまった。


俺は真っ先に教室から走って出て行ったのであった。



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短くて本当にすいません! 次回に文量を増やして穴埋めするのでどうか許してください……


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