第8話『桃さんは計算高いかもしれない』
色気を醸し出し、俺を悩殺した桃さんとのデートは続いていた。
桃さんがよっぽど可愛いからなのか男女問わず視線が集まり、見惚れていた男性は女性に頬を叩かれたりして、見惚れていた女性は男性が女性の視線の前に目の前に立ちはだかり舌戦を繰り広げているのが聞こえた。
当然俺と桃さんはそんなことは一切気にせず甘い空気を作り出している。俺の腕は桃さんに抱きつかれおり、長い間乳圧をマジマジと感じ取っている。
当然俺の腕に視線を落とせば、大きな双丘が強調されている訳で……俺は視線を落とすことが出来ない。ただ桃さんは大きくみのる果実が俺の腕に当たっていることは気にせずに、大そう幸せそうな表情をしている。
因みに確か腕を組むことは規約違反だった気がするが、桃さんからやってきたのだから気のせいなのだろう。
此処までに三店舗ほど服屋を回っている。服屋ではダボTというのか白と藍の服を、長ズボンを購入している。
全て桃さんのコーディネートで、自分では手に取らないような服を選んでくれていて、実際に似合っているとも思う。
途中女性の店員さんがやってきたのだが、桃さんと会話した途端に謝って逃げていった……一体桃さんは何を言ったんだろう……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
服を選に終わった後は有名総合アミューズメント施設Round1に来ている。
やはりRound1といえばボウリングではないだろうか?
途中桃さんがストライクを取り、飛び跳ねて喜ぶ度に二つの果実が上下揺れ、鼻血が出そうになった。
で現在……ボウリングのレーンの前には、飛び切りの笑顔ではしゃぐ美女と、両手を床につけて見るからに哀愁漂う少年の姿である。
桃さんはボウリングが思った以上に上手である。
そして……その両胸は凶器ではありませんか?
印刷されたスコア表には……
|シュウマ|〜|137|〜|281|〜|418|
|モモ |〜|164|〜|315|〜|477|
……とある。
いやどれほど桃さんは練習をしていたのだろうか。五連続ストライクは流石に上手すぎるのでは……
「秀麻くんも十分上手いからね?気にしちゃダメだよ」
「うっうん」
慰められ少しばかりであるが口の中には塩の味が広がった。
その後は卓球へと移ることとなった。
「時間もあるのでそろそろ昼食の……」
「秀麻くん♡卓球もやろ♡」
と断ろうとしたのにも関わらず、凶器な双丘&上目遣いの二刀流に太刀打ち出来ず、俺は提案を受け入れてしまった。もう二度とこの手には引っかからないぞと決心したのであった。
(もしかして延長する羽目になるのでは……)
早速卓球をすることとなった。先ずはラリーである。早いテンポではなくて、ゆったりとしたテンポで『ポンポン、ポンポン』と部屋の中をピン球が弾む音が反響する。
そしてたまに桃さんがドライブをしようとして、揺れる双丘は眼福である。
因みにその度に俺が失点したのは秘密である。
卓球を多少なり嗜んでいる者として言えることは、ああいった店のラケット・ラバーはかかりにくく、弾みにくい。
きちんとしたラケットの感覚でいけば確実にネットにかかることとなり、ラケットの面を縦すぎれば浮いてしまい、相手へのチャンスボールとなってしまう。
此処まで言葉を並べたのは言い訳として捉えてもらっても構わない。というよりも実際に言い訳だ。
「秀麻くんのアドバイスのお陰だよ?持ち方や打ち方、回転の掛け方迄教えてくれてないと、私勝てなかったもん。ありがとね秀麻くん♡」
「う…うん。どう致しまして?じゃあそろそろ昼食に行かないかn……」
「見て見て!プリクラがあるよ!秀麻くん一緒に撮ろ♡」
「いや、そろそろ時間m……」
「お・ね・が・い・秀麻くん♡」
「勿論ご一緒させていただきます」
(クッ、つい再び、
そんなこんなでプリクラへ入ると、「ねぇ?秀麻くん。恋人プランでいいよね?」と桃さんは提案してきたのだが、俺は今までに一度もプリクラを撮った事もなければ、撮ろうと思ったことすらない。
それ故に「う〜んと任せるよ」と答えてしまった。この後直ぐに後悔するとは露にも思わずに。
ハグ、バックハグ等々こなしていくと、最後にキスという指示が出てきたのである。
俺の内心は嵐の中荒れ狂う海のようである。少しばかり過呼吸となり、視界が薄らと白く見え始め感覚も全て消えさった。
気づけば既にプリクラの外であった。桃さんはプリントアウトしたプリクラを手に持ち、少し頬を赤らめて「ありがとうございます♡」と言っていた。
その姿を見れば、二度と引っかからないという決意のことを思い出そうともしなくなっていた。
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作者は服についての知識が非常に欠如しています。勉強してもなお殆ど理解できず……
服装についてのシーン等はかなり単調に、短縮されますがご容赦ください(´;ω;`)
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