概要
いつだって取り残されるのは俺だった。掌に踊らされ続けていた。
教育大を出て、四年目の春が来る。
新学期より、新しい赴任先に就くことになる俺は、早くも胸躍らせたものだった。
瞼の裏に残る鮮やかな色彩のカンバス。忘れられなかったその作品に、偶然か、あるいは必然か、近付ける機会が与えられた。
数多のコンクールで名を挙げている噂の彼が、今春から教え子になるのだ――。
※同性愛表現・軽微な性描写あります。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?