ChatGPT 3.5に『荒野のカップメン』を書かせる

 ネットの荒野にはChatGPTとかいう、どんなアホな条件でも、設定とかプロットとかが書ける奴がいるらしい。


 そんな風の噂を聞きつけ、俺はChatGPTの野郎を探し歩き、そしてようやく、とあるシケた町の酒場で奴を見つけた。


 ChatGPTの奴も町と同様、シケた野郎で、金を出さなきゃ本気は出せねえとか吐かしやがった。


 俺は金なんか払わなかった。あんなクズにビタ一文も払ってやるかよ。

 

 そんなわけで、俺はChatGPT3.5の野郎に、『荒野のカップメン』を書かせてみることにしたのさ。


『荒野のカップメン』は、あまりに現実離れしたアホな設定だったために、非常に書くのに苦労した作品だった。

 あまりに現実離れているせいで意味不明すぎて、ほとんど誰にも読まれなかった。


 あの苦労をChatGPTの野郎にも味わわせてやる。


 ケッ、せいぜい苦しんで駄作を書くがいいさ!



 というわけでまず、「西部劇風」「カップメンにお湯をいかに素早く注ぐかを競う決闘」という条件の話の概要を考えてみて、と頼んでみた。


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 時は西部時代、乾燥した砂漠の中にある小さな町「スチームタウン」。この町は、鉱山労働者や放浪者たちが訪れる賑やかな場所だった。しかし、町にはひとつの習慣が存在していた。それは、カップメンを使ってお湯を注ぐ「スチーム決闘」だった。


 町の中心にある広場では、毎週土曜日にスチーム決闘が行われていた。町の住人たちは、カップメンを片手にしてお湯を注ぐテクニックを競い合い、誇りをかけて闘っていた。スチーム決闘は、ちょっとした遊びから本気の勝負まで、様々なレベルで行われていた。


 物語の主人公は、無名の若者ジェイク・ハリス。ジェイクは町に住む孤児で、スチーム決闘での腕前を磨きつつ、町で生計を立てていた。彼は、幼い頃に両親を失った過去を持ちながらも、明るく前向きな性格で周囲の人々と仲良くしていた。


 ある日、町にはるか遠くから、スチーム決闘の名手と噂される「熱湯バンディット」が現れるという噂が広まった。彼は、お湯を瞬時に注ぐ驚異的な技術を持ち、町の人々を挑発してきた。ジェイクもまた、熱湯バンディットとの対決に興味を持ち、決闘の舞台に挑むことを決意する。


 物語は、ジェイクが熱湯バンディットとのスチーム決闘に向けて鍛えられ、仲間たちと共に戦いながら成長していく過程を描く。ジェイクは、スチーム決闘を通じて勇気と友情を学び、町の人々と絆を深めていく。そして、最終的には熱湯バンディットとの熱い対決に挑むことになる。


 物語は、西部劇の雰囲気を楽しみながら、ジェイクの成長と冒険、そして友情を描いた感動的な物語となる。スチーム決闘を通じて、人々が一つの目標に向かって共に戦う重要性が描かれることになるだろう。

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 ……決闘をスポーツか何かと勘違いしてないかね。毎週土曜日に決闘するって何よ。


 突っ込みたいところはいろいろあるが、とりあえず、熱湯バンディッドの、お湯を瞬間的に注ぐ技術って何なんだよと聞いてみた。



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 彼の技術は、周囲の温度を利用して水を高速で加熱し、蒸気を効果的に利用することによって実現されます。


 温度のコントロール: 熱湯バンディットは、周囲の環境温度や日光を活用して、水筒内の水を瞬時に高温に加熱する方法を熟知しています。これにより、お湯をすばやく沸騰させることが可能です。


 蒸気の利用: 熱湯バンディットは、お湯を生成する際に発生する蒸気を巧妙に利用します。水筒のキャップやバルブを操作することで、高圧の蒸気をカップメンに導き、お湯を注ぐ瞬間に蒸気の力を活用して速やかに注ぐことができます。


 反射神経の鍛錬: 熱湯バンディットは、驚異的な反射神経を持ち、お湯を注ぐタイミングを見極める能力に秀でています。彼の目は、お湯が最適な温度に達した瞬間を逃さず捉え、そのタイミングでカップメンに注ぐことができるのです。


 瞬時の動作: 熱湯バンディットの手の動きは、まるで風のように素早く、正確さを持っています。彼の手が水筒とカップメンの間を移動する際、その速さと正確さによって、お湯の注ぎ作業が滞りなく行われます。


 これらの要素が組み合わさった熱湯バンディットの技術は、通常の決闘とは一線を画す圧倒的な速さと効率性を持ち、町の人々を驚嘆させることになるでしょう。

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 日光を活用して瞬間的にお湯を沸かすって、ずいぶん無茶なことを言ってないかい、あんた。何そのファンタジックな設定。



 そもそも、こいつの考えている「スチーム決闘」とはどんなものなのか、聞いてみた。



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 スチーム決闘は、お湯を入れた水筒とカップメンを使用して行われる競技です。参加者たちは、お湯をどれだけ素早くカップメンに注ぐかを競い合います。以下にスチーム決闘の基本的なルールと進行を説明します。


ルールと進行:


準備: スチーム決闘の前に、参加者は水筒に十分な量のお湯を入れ、カップメンを用意します。水筒の蓋はしっかり閉められており、カップメンは通常の状態で用意されています。


スタート: 参加者たちは、競技場や広場などで対決します。対決の主催者や審判が合図を出し、参加者たちは同時に競技を開始します。


お湯の注ぎ込み: 参加者は、水筒からお湯をカップメンに注ぐ際に、独自のテクニックやスキルを駆使します。一般的には、お湯の注ぎ方や角度、お湯を注ぐタイミングなどがポイントとなります。


速さと正確さ: スチーム決闘では、お湯を素早く注ぐことが求められますが、同時に正確さも重要です。お湯をこぼさずに、カップメンに適切な量のお湯を注ぐことが勝利への鍵となります。


対決の終了: 参加者たちは、カップメンにお湯を注ぐ作業を完了したら、対決が終了したことを審判に示します。審判は各参加者の成績を確認し、お湯の注ぎ込みの速さや正確さを評価します。


勝者の決定: 勝者は、お湯を素早く正確に注ぐことで最も優れた技術を示した参加者とされます。成績の優秀な参加者が決定され、賞品や誇りを手に入れることができます。


 スチーム決闘は、楽しみながらも技術と競争心を鍛えるイベントとして町の人々に親しまれており、西部劇風の雰囲気の中で行われることで、独自の魅力を持つ競技となっています。

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 なんか知らないが平和で楽しそうな競技である。西部劇の決闘とは思えないくらいほんわかしている。


 ……というかだね。水筒にお湯を入れてから決闘を開始するなら、瞬間的にお湯を沸かす熱湯バンディッドのスキルって無意味なんじゃないのかね。



 次に、決闘では具体的にどうやって素早くお湯を注ぐのかを聞いた。



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ウィンディングストリーム: 競技者は、水筒からお湯を注ぐ際に、手首を円を描くように素早く動かすことで、お湯の流れを加速させます。これによって、お湯がカップメンに滑らかに注がれるため、素早さと正確さを兼ね備えた技です。


スチームバースト: 競技者は、水筒の蓋を瞬時に開けて閉じることで、高圧の蒸気をカップメンに導きます。その後、蓋を開ける瞬間にお湯が急速に注がれるため、瞬時にお湯を注ぐ効果的な技です。


サイドスウィープ: 競技者は、水筒を横に傾けながらお湯を注ぎ込むことで、カップメンの一側からお湯を流し込みます。この技は、お湯を均一に広がらせつつ、速やかにカップメンに注ぐのに使われます。


ヴォルテックスプア: 競技者は、カップメンを回転させながら水筒からお湯を注ぐことで、お湯の流れを回転させる効果を生み出します。この技によって、お湯がカップメンに早くかつ均一に注がれ、注ぐ量の調節も可能です。


フリップスプラッシュ: 競技者は、カップメンをテーブルの上で軽くバウンドさせながら水筒からお湯を注ぎます。カップメンが跳ねる際にお湯が広がり、複数の箇所に均等に注ぐことができる技です。


 これらのお湯の注ぎ込み技は、競技者たちが独自のスタイルや戦術を築き上げるための基盤となります。スチーム決闘では、これらの技を駆使してお湯を素早く、かつ正確に注ぐことが勝利への鍵となります。

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 なんかこいつノリノリだな。なにそのダサい技名。


 しかも、どの技もなんか変。本当にカップメンにお湯を素早く注ぐことに貢献するのか、疑問な技ばかりである。

 カップメンを回したりバウンドさせたりして、どうやってお湯を注ぐのが早くなるんだ?


 ただ、これでひとつわかったことがある。熱湯バンディッドの瞬間湯沸かしスキルは、スチームバーストを繰り出すために必要なようである。



 最後に、こいつにスチーム決闘のワンシーンを書かせてみた。



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 スチームタウンの砂漠の中、広場は興奮と歓声に包まれていた。週に一度の恒例行事、スチーム決闘の日がやってきたのだ。


 熱い太陽が高く輝き、砂の中にキラキラと輝く小さな粒が揺れる中、ジェイク・ハリスは決闘の舞台に立っていた。彼は風に揺れる茶色の髪をかき上げ、自信に満ちた笑顔を浮かべていた。周囲には町の人々が集まり、興奮と期待の表情を浮かべていた。


「さあ、皆さん!今日もスチーム決闘の時間です!」


 町の声高らかな宣伝役が広場の中央で叫ぶと、歓声が沸き起こった。ジェイクは水筒を手にし、カップメンを用意した。彼の友人たちや他の参加者たちもそれぞれ自分の場所に立ち、準備を整えていた。


 対決の合図が鳴ると、ジェイクの手が水筒に伸びた。彼はウィンディングストリームと呼ばれる技を使い、手首を円を描くように素早く動かす。お湯が水筒からカップメンに注がれる瞬間、周囲の人々が息を呑んだ。ジェイクの手はまるで風のように動き、お湯は滑らかにカップメンに流れ込んだ。


 一方、町の人々も自分の技を駆使してお湯を注ぎ込んでいた。スチームバーストやサイドスウィープなど、さまざまな技が繰り広げられ、広場はお湯の流れと競技者たちの動きで賑わっていた。


 ジェイクの手は止まることなく、お湯を注ぎ続けた。彼の技術は確かに成長し、その素早さと正確さは周囲を驚かせていた。カップメンが満たされる瞬間、彼は満足げな笑顔を浮かべた。


 審判がタイムを測り、決闘の終了を告げると、歓声が沸き起こった。ジェイクは友人たちとハイタッチを交わし、町の人々から拍手を受けながら一礼した。


 このスチーム決闘の日も終わり、ジェイクは自分の技術を磨き続け、次なる挑戦に向けて歩みを進めることを決意した。町の中で友情が深まり、スチーム決闘を通じて織りなされる物語が、これからも続いていくのであった。

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 余談だが、ChatGPTのオリジナルの文章では、「ハイタッチを交わし」が「高五を交わし」となっていた。

 最初、「高五って何?」と思ったが、やがてわかった。"high five"を自動翻訳が訳しきれなかったわけである。知ってて良かった英語スラング。


 それはともかく。


 ……うん。やはり、決闘をスポーツと勘違いしているようである。なんつう爽やかさ。



 ChatGPTは、最も平均的で無難な回答をしようとする傾向がある。

 しかし、こちらで非常識な前提条件を与えると、その変な設定が無難で常識的であるかのように書くから、シュールな作品になるようである。


 ……意外と面白そうに見えるのがムカつく(笑)

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荒野のカップメン 涼格朱銀 @ryokaku

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