トロイメライの夕べ

18世紀ヨーロッパ、小さな架空都市が舞台。しがない小説家のゲオルグ・ファウストゥスは、話のネタに飢えていた。思うに、自分には人生経験が足りないのだ。だからつまらない話しか書けない。そう思った彼は、広いとは言えない人脈を辿って人を集めることにした。参加資格は「不思議な経験をしたことがある」こと。そうして集まった四人の男は、期待通り皆それぞれに訳ありだった。

ゲオルグ・ファウストゥス…いまいち売れない小説家。「悪魔」と縁がある。
エルンスト・フォン・ヘルツ…大学生。「予言する自動人形」と縁がある。
ハインリヒ・ブラウエ…大学生。「天使」と縁がある。
ユリウス・ダールシェー…実業家。「地の底の女王」と縁がある。
エッカート…時代錯誤な鎧を纏った騎士。兜の奥は決して見えない。