何気ない、実に何気ない門出に見えるけれど

同じプロットからお話を作る企画。
方方回っていますが、新たに出てここでハッとする作品にまた出会えるとは。

実にありふれた、田舎から若者が都会へ旅立つ一場面によめますが……
衝撃を支えるのは落ち着いた文章。これが閑散とした田舎の様子を伝えるとともに、ごく普通の日常の如く世界を作る。
だからこそ読後感が強い作品です。