Fallout 76 その後

 "Fallout 76"をプレイしはじめてから約3ヶ月が経過し、Lvは650になった。いつの間にかチームやイベント参加者の中で一番Lvが高いことが多くなり、イベントを開始する役を担うことも増えた。このイベントは何人いればクリア可能か、という見当が付くため。

 というか、今ならたいがいのパブリックイベントは一人でクリアできる。ひとり核レイドボスやひとり"Eviction Notice"も何度か経験しており、他に参加者がいなくてもクリアできるように攻略も組み立ててある。

 一人で無理なのは、ミートウィークとかの収集系。防衛系はたいがい、最低1箇所守ればクリアにはなるので、それで良ければ達成はできる。報酬がしょぼくなるが。


 武器を装備せずロボットを1100体倒すとか、雑誌を全種類集めるとか、キャンプで装飾品を7600個設置するとか、地獄のような単純作業の繰り返しチャレンジもすべてクリアした。『グルーヴ地獄V』のボールペンコウジョウで延々働いていた経験が、また活かされてしまった。ボールペンコウジョウでのバイト経験ほどゲーマーにとって有意義なものはないかもしれない。……頼むからゲームの開発者は、不毛な単純作業の繰り返しをプレイヤーに強いるのをやめて欲しい。


 今残っているチャレンジは、オポッサムのチャレンジがいくつかと、木材を7600回集めるのと、指名手配犯を倒すの。この辺は旨味がないので達成する気はない。



 このゲームはひととおりメインクエストやチャレンジをこなし、装備が整うと、もうやることは同じことの繰り返しになる。毎日同じクエストに参加してクリアし、ランダムで排出されるレアアイテムをゲットしたりするだけ。


 じゃあつまらないのか、というと、そうではなく、むしろそうなってからの方が面白くなってきた。


 これまでのプレイは、必要だから仕方なくやっていたことばかりだった。心底つまらんクエストを仕方なくクリアしたり、毎日毎日、同じ場所で、使いたくもない武器を使ってロボットを倒し続けたり。

 しかし、今の私は、このゲームで「やらなければならないこと」はもうない。あとはやりたいことだけをやればいいのである。


 本来"Fallout"とは、そういうゲームである。メインクエストをほっぽりだして、好きなことができるから面白い。

 しかし"Fallout 76"は、それをさせてくれない。開発が用意したレールから外れたプレイはできるが、そうすると、ものすごく不利益を被ることになる。金も資源も装備も整わないし、キャンプにはろくな設備が設置できない。他のプレイヤーが快適に遊んでいる中、自分だけ荷物の重量に苦しみ、武器の火力の低さに苦しみ、防御力が低すぎてすぐ死に、金がなくて何も買えず、ファストトラベル代にすら事欠き、資源が足りなくて装備の修理すらできない日々を過ごすことになる。


 その極貧生活から抜け出すためには、死ぬほどつまらんクエストをこなし、地獄のような作業プレイを日々繰り返す必要がある。そうしてようやく、このゲームにおける「自由」を手にすることができるようになる。


 この3ヶ月のプレイは本当につまらなかったが、ようやくこのゲームが楽しいと思えるようになった。しかし、プレイヤーに3ヶ月も忍耐を強いるゲームってどうなのよ。



 ようやく自由になった私が今やっているのは、機能性と見た目を両立させたキャンプの設営と、武器の厳選。


 武器の厳選の方は、9月にレジェンダリクラフトの仕様が変更され、任意のレジェンダリを付与できるようになるようなので、だいぶやりやすくなりそうな気がする。


 私はガチャが好きではないから、この仕様変更は歓迎する。このゲームでは、血濡れとか対アーマーが強いことはわかりきっていて、ただ、ドロップしないから妥協して他のを使っているに過ぎない。そういうのは私は好きではない。どのビルドも簡単に組めるけど、どれが一番いいかは各自のプレイスタイルによる、という形のほうが好き。より多く単純作業を繰り返した人が有利になる、というゲーム性は、不毛だし面白くないと思う。



 問題はキャンプの方。これはなかなか難しい。


 まず問題になるのは、キャンプのパーツの多くがイベント限定だったり、Atomsという特殊な通貨でしか購入できないものだったりすること。

 Atomsは現金で購入できたり、1stに加入すれば毎月定額がもらえる他、ロボットを素手で1100体倒すとかいう不毛なチャレンジを達成したり、シーズンイベントでチケットを貯めたりしたらもらえる。

 というわけで最初のうちは、いくら熱意があっても、ろくなキャンプが設営できない。


 ただその点は、ここ3ヶ月で必要なパーツのほとんどを入手することができた。あと欲しくて手に入っていないのは温室キットくらい。あとは窓の日除けも欲しいが、これは現在、Atomsで常時売っているので、Atomsが溜まり次第購入予定。

 温室キットとボロい温室キットは、このゲームで唯一、ガラス張りの壁や屋根を設置できる。ガラス張りの壁や屋根は、建物をレイアウトする上で非常に便利なので是非欲しいのだが、なかなか売ってくれない。

 ボロい温室キットは1回買えるチャンスがあったが、そのときはAtomsが足りなかったし、そもそも、どちらかというときれいな方の温室キットが欲しかった。

 温室キットも1回再販しており、そのときはAtomsは足りていたが、1st加入者しか買えなかった。普通に売れよ! ケチ!


 いやもう、温室キットのためだけに1stに加入しても良かったのだが、日本のWindows版は1stに加入できないので、私の意思とは関係なく、無理なものは無理である。



 必要なパーツがそれなりに揃ったとして、次に問題になるのは、どうやって機能と見栄えを両立させるのか、ということ。


 機能性に関しては、コツを押さえれば簡単。まずは、ファストトラベル位置を調整して壁にめり込んだりしないようにし、ファストトラベルした客がすぐに自販機を見つけられるようにする。


 あとは、ファストトラベル位置から自販機までの動線に、客に提供するサービスが見えるように配置すること。自由に持っていっていい資源とか、設備とか。

 逆に、客に取られたくない資源やプライベートルームなどは、動線から外して、見立たないところに配置するといい。絶対に取られたくないもの、侵入してほしくない場所は、キーパッド付きのドアの中に隠す。


 カギをかけるのは大して防犯対策にならないばかりか、初心者が間違ってカギを外して指名手配犯になってしまいかねない。そういう罠キャンプを作りたいなら勝手にすればいいが、客のことを考えるなら、カギはかけないほうがいい。



 次に敵NPCの襲撃に対する防備だが、これがなかなか面倒。

 タレットはキャンプの容量を食うのでできるだけ設置したくないが、設置しなかったらしなかったで、ネズミだのモグラだのクマだのにキャンプを荒らされる。

 クギ板や火炎放射器トラップなどを駆使すると効率よく撃退できるが、客まで罠に嵌めてしまうことがあるから、できれば使いたくないところ。


 まず、このゲームには、壊されたタレットが消失するというバグがある。消失するだけならまあいいのだが、容量を食ったまま行方不明になるから始末が悪い。

 それに対処するには、タレットをマットでもテーブルでもいいが、とにかく何かに乗せておき、消失したら、キャンプ装置で全修理を行った後、台を回収すればいい。すると、上に乗っている消失したタレットも一緒に回収されて復活する。


 次に、どういうわけか、タレットが敵に反応しないことがある問題への対処法。

 これは本当に理由がよくわからない現象だが、どうも、複数種類のタレットを設置しておくと、ある程度解消されるようである。私はスポットライト、ミサイル、ヘビーレーザーの3つをセットにして設置している。今のところ、この組み合わせで敵をスルーしたことはない。



 機能面の問題が解決したら、次は見栄えのことを考える。


 このゲームは基本的に四角い建物しか作れないので、普通に作るとどうしても豆腐になる。また、使い勝手のいい柱パーツがないので、ともすると強度に問題のありそうな、いまにも倒壊しそうな建物になりがち。

 まずはその辺をうまくやりくりして、安っぽさをなくすのが課題になる。


 簡単な解決策としては、豆腐の一部に穴を開けてベランダやテラスを作ると、建物自体は豆腐でも、意外と豆腐感が緩和される。



 大枠の建物が完成したら、今度は内装。建物自体は凝っていても、中に何にもなくてがらんどうだと寂しいものがある。かといって、物をごちゃごちゃ並べればいいというものでもない。

 たいがいのキャンプは、夜逃げ後のごとくガラガラか、ドンキホーテかヴィレッジヴァンガードかというほど物を置きまくっているかのどっちかだったりする。


 キャンプに使える容量はそう多くないため、機能を重視すると、容量がカツカツであまり内装パーツを置くことができない。なので、できるだけ少ない容量で見栄えする内装にしたい。


 あと、もうひとつ問題になるのが、機能面を維持しつつ、どうやって内装を見せびらかすのか、ということ。

 家の外に自販機を置けば、便利は便利だが、ほとんどの客は家の中に入ってくれないから、せっかく作った内装を見てもらえない。

 かといって、自慢の内装を全部見物してからでないと自販機に辿り着けないようなレイアウトにするのも、押し付けがましくて印象を悪くする。


 用事のついでに見てもらえるような、さりげない工夫が望ましいわけである。



 私がキャンプを作っていて特に課題と感じたのが、キャンプは基本的に無人だということ。

 凝ったサルーンとかを作っても、店員も客もいないのである。いくら頑張って作っても、客がいないんじゃただの廃墟でしかない。


 仲間を1人だけ配置できるが、それで寂しさが紛れるかというとそうでもないし、仲間は時々設備を利用して邪魔になることがあって、あまりよろしくない。

 キャンプによってはマネキンを配置していたりするが、なんか違うんだよなあと思っていた。


 それで、どうすればいいのかを、ホリデースコーチイベントの際、ワークショップを占領してサンタトロン用の櫓を組むついでに、いろいろ建てて研究していたのだが、その末に思いついたのが、椅子にぬいぐるみを座らせることだった。

 店員や客としてぬいぐるみを置けば、わりと活気らしきものを演出できる。


 というわけで、現在、私のキャンプはその方向で設営している。本当はもっとやりたいこともあるのだが、構想を実現するには容量やパーツが足りなかったり、機能面との兼ね合いが取れなかったりするので、ある程度妥協したものとなっているが。



 カクヨムは本文に画像を添付できないので、近況ノートの方に、現在の私のキャンプの画像を掲載しておいた。

https://kakuyomu.jp/users/ryokaku/news/16818093084125602382



 シーズンイベントは、シーズン16は途中参加だった上によくわからなかったので、ぎりぎりランク100にするだけで終わったが、シーズン17は計画的にランク上げができた。

 XPダブルアップの時にランチボックスを使ったり、レイドボス戦に参加しておこぼれランチボックスを使ってもらったりしてウエストテック研究所に籠もってスーパーミュータントを殺しまくってランク100にして、あとはデイリーとウィークリーを達成し続ける。

 非1st、シーズンパスなしでも、XPダブルアップ時にランク100にして、その後、デイリーとウィークリーを全部達成すれば、最終的にランク170くらいになる。


 私の計算によると、シーズンパスを1500Atomsで購入して同じことをすれば、購入した1500Atoms分は返ってくるよう(1st、シーズンパス専用報酬でランク100までに1000Atomsもらえ、25%ブーストの効果でランクをより多く上げられることで、500Atoms分のチケットを得られると思われる)なので、非1stプレイヤーが本気でシーズンランクを走る気なら、シーズンパスを購入する手はありかもしれない。

 私はシーズン18ではシーズンパスを買ってみようかと思っている。そのために1500Atoms取っておいてある。

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ゲーム雑記 涼格朱銀 @ryokaku

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