ドリフトクイーンが雪の碓氷峠(なのかな)を疾走する🚗💨

 なんで雪の峠道をFR2台が疾走してんの〜?
 雪道のFR(フロントエンジン・リアホイールドライブ)車両は相性最悪。
 法定速度でまっすぐ走るだけでも苦労しそうなところ、峠を攻めてますからね。

 昭和産のスプリンター・トレノとサバンナRX―7では車格に差があって、飛車角落ち……いや飛香落ちくらいかな?
 サバンナRX―7(車両形式FC3S)は当時国内トップクラスの速いクルマ。
 一方のスプリンター・トレノの4AGというエンジンを積んだモデルが車両形式AE86、いわゆるハチロクといわれるクルマです。テンロク(1.6リッター)エンジンのクルマとしては速いのですが、小排気量車のため、トップクラスとは勝負になりません。
 FC3Sの方も排気量は小さいのですが、ロータリーエンジンという特別なエンジンを積んでますから3リッターカーくらいの動力性能があると思います(この辺りは曖昧です。すみません)。
 ただ、雪の中を走るのであれば、パワーはむしろマイナス要因になりかねませんからね。ちょっとアクセルワークを間違えると滑ってしまいます。FF(フロントエンジン・フロントホイールドライブ)車両だとまだ滑りにくいのですが。
 作中でクルマがスリップしてはカウンターを当ててと、美冬さんが苦労している様子が描かれています。
 ほう。雪道を疾走すると、そんなにもクルマがお尻を振るんですね。
 さすがに経験者は描写が違う。
 あとアンダーステアが出てきましたっけ? アンダーステアというのは、コーナリング中に車両が外側へと膨らむこと。
 『アンダーが出る』とか『どアンダーな車両』とステアを省略して言われることも多いです。
 何、この専門用語の嵐? 走り屋かモータースポーツ好きな人しかわからないじゃないですか? あるいは、頭文字(イニシャル)Dの愛読者?
 あっ、高知市では数年前まで、車両の横に『藤原とうふ店』と書かれたパンダトレノを見かけましたが、最近見ませんね〜★
 さすがに30年以上前のクルマだからね。

 今回『おっぱい』目立ちませんでしたね〜。いや、ちゃんとあったんだけれど、FC3SやらR32やらAE86の衝撃に隠れたというか。
 クルマについて詳しくない読者は、また別の視点でこの作品を読むんだろうな?
 ある一定の世代のクルマ好きには、ピンポイントで刺さる作品でした✴

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