負の感情や想いを持った人ができる、記憶を代償にした林の奥の取引のお話。

この作品は章ごとの表のシナリオとともに、背景でも別のお話が進む構成を使われて書かれていて、

メッセージ性のある表シナリオ、ミステリー系として考察ができる構成となっている裏のシナリオ、二つの側面で楽しめる内容となっています。

この作品の工夫点に感じる部分は主要人物が中心の物語ではなく、『救いが必要な人』との関わりの中で、断片的に裏のシナリオの全貌が見えてくるといった表現や、

タイトルテーマにある『匣』を聞き馴染みのある『箱』と照らし合わせて、異能を作ってあり、コンセプトとしても面白いと思いました。

『学校の噂』『林の奥の住人』『記憶や感情を代償にした取引』といった要素を含んだ作品ですので、興味が沸いた方は是非ご一読ください。

2つのシナリオをじっくり読むために私は2週ほど読ませていただきました、複雑な物語の動線ながら、一気に全てが繋がる感じは『おお~』っとなったので、

私の評価は星3で入れさせていただきました♪

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