カンバスに彩られたような、ひとの美しい営み。

夢の終わりは新しい夢の始まりであるし、恋の終わりは新しい愛の始まりでもある。そんな繰り返される人生の道程を、確かな筆致と鮮やかな描写で表現されています。

武蔵野の美術大学で始まった主人公とその先輩との恋物語は、やがて共に人生を歩み、次の世代へと辿り着く人生の物語へと変貌していきます。首尾一貫されたテーマの元に進む物語は、とても爽やかな読後感をもたらしてくれました。

武蔵野という土地で生きる人の魅力を強く感じる物語です。

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