桐子の憂鬱

桐子は都内の私立高校に通う普通の女子高生。友達と遊んだり、勉強をしたり、はたから見ればそれなりに充実した女子高生ライフを送っている。だが桐子の心の中は青春独特の苦悩と憂鬱に満ちていた。
繰り返される平凡な毎日に苦悩し、機械のように生きている自分。何も自分のことを刺激してくれるものはなく、苦しみで眠れない日々が続いていた。
そんな時にスペインにいる兄から遊びに来いとの誘いが来る。ようやく退屈な日々から解放されると喜んでいたが、憂鬱は残されたままであった。
平凡に生きる青春の中に潜む苦悩と魂の叫びを描いた苦悩の作品。