最終話 明日のアイラブユー

 あれから……世の中は新型肺炎との共存の道をさぐっています。思わぬクラスターの発生が、まだ起こる時もあったりして、新型肺炎前の生活に完全に戻ることが難しいためです。

 ワクチンも出来てきたのですが、決定的な治療薬と言えるものが、まだなのです。

 勿論、抑え込んで全ての脅威が無くなることが一番良いのですが、それにはもう少しだけ時間がかかりそうです。


 戻らないことはあるけれど、失くしてばかりではなくて、大切なものをしっかりと胸に抱えながら新しい道へと踏み出していく。


 その人間の強さたくましさ。


 それは色々なことに通じることかもしれません。


 *


 ミコは最近こんな風に思うのです。

 人というのは、いくつになっても誰かを、何かを生命をかけてもいいと思うほどに愛することはできるのだと。


 それはまさに” 灰になるまで ”

 女性でも男性でも、きっとそうです。


 今日まで知らなかった恋に、明日落ちることもあるのです。

 相手は人かもしれないし、人とは限らないかもしれません。


 昔、『映画と結婚したのです』と微笑んで言った映画解説者の方もいましたっけ。

 それはそれで深く激しく身を焦がす恋の一つのカタチ。

 素敵なことだとミコは思います。


 ミコがこの先、そんな激しい情熱的な恋をするかどうかはわからないけど、それは最期のその時まで誰にもわからないこと。


 明日、もしかしたら誰かに、何かに、熱烈に『愛しています』とささやいているかもしれません。

 そう思うと何だかワクワクしてくるのです。

 沢山の恋のカタチ、愛のカタチをミコは想い、そして微笑みます。


 *


 今、ミコの生きている場所は、地方の小さくて狭いアパートの一室です。

 でも、ミコの心が閉ざされない限り、そこから広がっていく世界は無限でしょう。


 *


 そして……


 明日のアイラブユーとの出逢いを楽しみに、ミコは泣いたり笑ったりしながら今日も生きているのです。


(終)



 ✂︎-----------------㋖㋷㋣㋷線-------------------✂︎


【蛇足のあとがき】


「明日のアイラブユー」を最後まで読んでくださってありがとうございます。


 このお話は最初は一話完結の掌編のつもりで書き出したのですが、(わたしにしては)思いがけなくも長めのこの形になりました。


 ” ミコ ”も” 月 ”もお察しの通り、リトルつきのです(笑)

 相変わらずわたしの物語は、リトルつきの成分満載?なのであります(汗)


 いつも物語を何とか書き終えるたびに、もうこれで次は物語は書かない(書けないというのが正確)と思います。

 書いている途中は、自分の文章力、構成力表現力の無さ、語彙力の無さ……もう色々な無さに打ちひしがれて泣きそうになったりしてます。


 今回もとにかく完結できた今、抜け殻のようになってまして『もう、身の程知らずにも物語を書こうなんて思いません。すいませんでしたー!』と土下座したいような気持ちです。


 物語にカクヨムを登場させたことも(過去にもあるけど)なんかもう(滝汗ダラダラ)(>人<)


 ああ、それでも懲りずにまた書いたりするのかもしれません。

 モノカクニンゲンではあり続けたいと思うので(絞りカスになるまで)


【蛇足のあとがき】まで読んでくださってありがとうございました(ぺこり、ぺこり)


 また、何処かの物語でお会いできるといいな(懲りてない💦)


♡♡I LOVE YOU(。•ᴗ•。)♡

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