そこは地獄か、楽園か。未完の庭で起きる、ダークなSF短編集。

 舞台は未来。人の命を、精神を、健やかに保つ為に発展し続ける科学を元に、二本の短編が収められています。どちらもサクッと読める分量ながら、その内容は考えさせられるもの。フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」や、長谷 敏司の「あなたのための物語」が好きな人は、ハマる世界観かもしれません。

 企画用に執筆されたものとの事ですが、全く問題無く読めます。設定もシンプルで読みやすいので、是非!