文章、心情、世界観など……とにかく「密度の濃い」作品です。

願いを叶えるため、少女は代償として己の寿命を差し出す――。
そんな悲壮な覚悟を持った少女を中心に、物語は展開していきます。

文章には力があり、畳みかけるようで、密度の濃さを感じます。
その濃さは登場人物たちの心情にも表れていて、真剣な思いがぎゅっと凝縮され、少しもブレることがありません。
きっと作者様のなかに確固たる世界があるのでしょうね。
作者様の、この物語にかける思いの強さまでも伝わってくるようです。

学園もので、男女の爽やかな青春も感じられます。
また、ミステリーの要素も含んでいます。
いろんな視点から楽しめる作品ですので、一度お読みいただけたらと思います。

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