初恋、なんじゃないかな。


決して主人公が初恋をしている、という訳じゃないのですが、読了後にわたしの内からぽつりと出てきた単語が『初恋』でした。

ちょっとした掛け違い。
もしかしたら彼女も自分に好意があって、抱かれたいんじゃないかという甘い錯覚。
声をかけたい。
かけられない。
その体に触れたい。
触れられない。
残ったフラストレーションを一人で吐き出しながら、どんどん彼女に惹かれていく。

そんな上手く駆け引き出来ずにぐるぐるしているもどかしい感じがリアルで、引き込まれました。
作者さんのこういうテイストの作品を是非また読んでみたいです。

その他のおすすめレビュー

美澄 そらさんの他のおすすめレビュー124