短編ならではの始まり。そして、幻想が湧きいずる。

 それは、主人公が魔女ゆえでなく、まさに言葉の力のゆえと知る。それは目で見る如くにではなく、あくまで言葉自体が手探りで世界を明らかにして行くが如くである。ある感情もまたあざなわれていたことを知り、更には、貴方はそれに包まれるだろう――この短い物語の終わりに。

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