いつの日かモンペール

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（75文字）

　自宅でゆっくり過ごしていたが、久しぶりに一緒に外出することになった『心愛ちゃん』と『文平』
　心愛ちゃんの一人称で綴られるこの作品は彼女の心理描写だけでなく、自宅の様子や目的地までの風景も細やかに描写されています。
　そして最後まで読み終えると、『えっ!』と仰天しました。どういうことが知りたい方は、ご一読を。一話完結の良作で読みやすいです。

　参りましたw
　タグにきちんと書いてあったのにぃww

　主人公の女性は、今日はお休み。自宅でのったり過ごしていたのに、その家の主（あるじ）も、彼女に合わせて有休を取った様子。
　最愛の心愛ちゃんもばぁばに預けて、冷えに冷え切っている二人の関係をどうにかしようとサプライズを企てているらしいけれども、女の方が記念日とか普通に覚えているから。
　と、心中に苦笑をしつつ、二人でお出掛け。
　からの、ラストよ！

　文章が、心地良いです。
　ヒロインの心象描写も、自宅や移動中、舞浜の某ランドでの二人の描写も、短編ながらも鮮やか。
　タイトルも、最後に脱帽。
　計算され尽していながら、読者にそれを感…続きを読む

　中上健次や大江健三郎の文体で、ラブコメを書くと、かくなるべし、ということなのか？　ただ、そもそも、このオチ、ラブコメなのか？　ネタバレになるので、これ以上は言わないけれど。何はともあれ、文章表現のあれやこれやに退屈している貴方へ自信をもってお勧めできる作品です。　

凄くよかった。ドキドキした。キュンとした。至高のラブストーリーだと思う。内容は読んでのお楽しみ。

最後にどんでん返しが待っています。いい話です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（9文字）