すっかりネットが欠かせなくなった今の時代、『正しい情報』というのは中々見つかりにくいもの。
ためになる話かと思いきや、それは一切の裏付けがない誤情報だったり、人を欺くためにわざと流されたフェイクだったり。
加えて最近はAIが勝手に情報を纏めたり創造したりするというお節介な機能を発揮するようになり、『正しい情報』の判断がますます難しくなっているのが今のご時世かもしれません。
そんな状況に複雑な思いを抱いているのは『人間』以外にも……?
人間に対する問題提起と、人間が知らない世界が交差する、『情報』との付き合い方を教えてくれる物語。
作者の方の豊富な知識と丁寧な下調べに裏打ちされた、読み応えある短編作品です。