あとがき
これをお読みということは、最後までお付き合い頂いたということでしょうか。それとも、最後だけ読んで去ってしまう方でしょうか。
どちらにせよ、ここでお会いしたのも何かのご縁です。前者ということにして、続けます。
キャラクター紹介や特殊なエピソードを省き、『銀の華~宿命は扉の向こうに~』は、全七七七話にて完結となりました。最後まで応援して頂けたこと、心より感謝申し上げます。
この物語は、わたしが大学生の頃に書き始めました。その頃、まだカクヨムという存在を知らなかったわたしは、ただ自分のPCに物語を保存していくだけでした。
しかし大人になってコロナ禍になって、カクヨムに出会いました。そこから、わたしのカクヨムライフと小説家になりたいという夢を改めて追う日々が始まります。
どうやら、『銀の華』を投稿した最初は、二〇二〇年四月三十日だったようです。
そこから仕事もあって休憩したり隔日更新に変わったり、一旦完結したりして書き続け、二〇二四年七月六日に完結を迎えました。なんと、四年以上も連載していたんですね。
わたしがこの作品のキャラクターたちのことを大好きだと思っていたことが原動力ですが、毎回の更新を楽しみにして下さっている読者の方々がいるんだと信じ、書き続けました。独りよがりでないことを願っています笑笑
少しだけ、キャラクターについて語りましょうか。
実は(?)、主要キャラクターはリン・晶穂・ジェイス・克臣・ユキ・ユーギくらいのものでした。
しかし物語が進むにつれ、彼らが仲間を連れて来てくれました。それが、唯文・春直・ジスターです。ジスターは特に、呪花編を書かなければ仲間にならなかったキャラクターでした。
主要キャラクターが増えるにつれ、彼ら全てを活躍させることの難しさを痛感していました。一話で何人喋らせるか、動かすか。勝手に動くもので、裏を考えながらエピソードを組み立てました。そのため時間軸が前後することがよくあったのですが、読みにくかったら申し訳ございません。
リンを始め、皆何かしらを過去に抱えているキャラクターばかりになりました。
リンは幼い頃に両親を亡くし、弟とは生き別れになってしまいます。彼の弟・ユキは生き延びたものの、壮絶な経験のために記憶を失い、更に敵組織に操られていました。
晶穂も狩人に両親を殺され孤児となり、縁あって銀の華に迎え入れられます。
克臣、ジェイス、ユーギ、春直、ジスターも色々なことがありました。それらはきっと、ここまでついて来て下さったあなた様ならばご存知のはず。
比較的穏やかなのは、唯文くらいのものでしょう。しかし彼も物語の中で苦難にぶつかり、乗り越えていきます。あ、克臣も実家は一般的な日本のサラリーマン家庭ですね。彼自身が色々経験しただけで。
全く違う話になりますが、キャラクターには季節のイメージがありました。
リンと唯文は「春」。克臣とユーギは「夏」。晶穂と春直は「秋」。ジェイスとユキは「冬」。そして、ジスターは「梅雨」です。
なんとなく、イメージが伝わるでしょうか? 季節のイメージとキャラクターのイメージを重ね、設定を作りました。
扉が開くことで始まった物語ですから、最後の章も扉を再び開くことで終えたかったのです。そのために、彼らにはもう一度ソディールへ来てもらいました。彼らのお話は、またいつか。彼らが誰を示すのか、わかって頂けるでしょうか?
そして、わたしが絶対に描きたかったことが書けました。リンと晶穂が、二人が望む形で落ち着くことです。二人共さっさとくっつけ! いちゃつけ! と作者であるわたしが思ってやきもきしておりました故。
離れることはないと確信しておりましたが、わたしが二人がくっつくのを書きたかっただけです、はい。二人を始め、銀の華のメンバーたちが、それぞれに幸せに、もっともっとなれますように。
さて、そろそろあとがきもおしまいと致しましょう。
ねがわくは、この『銀の華』の物語をあなた様が楽しんで下さっていますように。
彼らの旅も戦いもまだまだ続きますが、また扉が繋がる時までお別れです。
彼らの物語は、今のわたしの作品作りの大好きが全て詰まっています。それはきっと感じて頂けるでしょう。『銀の華』の物語は、わたしの大好きな作品第一位かもしれません。しかし、いつか更新されることもあるでしょう。
この作品を書籍化したい。アニメで見たい。というのが、わたしの願望です。だって、絶対みんなかっこいいじゃないですか。推しを作っても大丈夫な、むしろ積極的に作ってくれ、教えてくれっていうスタンスで笑笑
それでは、また別の作品でお会いしましょう。
最後までこの物語を読んで頂いた貴方に、感謝を込めて。
銀の華~宿命は扉の向こうに~ 長月そら葉 @so25r-a
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