三咲晶穂は、施設で育った大学生。ある夜、不審な者に襲われそうになったところを、同じ大学に通う先輩・氷山リンに助けられる。
面白いです!超長編なので、私自身も手が出しずらかったのですが、一回読み始めたら止まりません。
軽すぎず重すぎずの文章が秀逸で、緻密に練られた設定に惹き込まれていきます。
異世界、バトル、転移、獣人、吸血鬼、魔女、冒険、恋愛…全部詰まっています。なのに、ゴチャゴチャ感が一切なく、すべてがバランス良く展開されているんです。すごすぎ!
晶穂は現実世界と、ソディールという別の世界を行き来しながら、なぜ自分は狙われているのか知っていくことになります。タイトルにある「銀の華」は、そのソディールの自警団の名前。めっちゃかっこよくないですか?好きです。
長い物語なので、もちろんキャラクターも多くなります。ですが、読んでいるうちに自然と覚えてしまうくらい魅力的な子たちばかりです。推しキャラも見つかるかもしれません♪
面白い作品の共通点は、”敵が魅力的”なところだと私は思います。この作品でも、章ごと敵が登場しますが、それぞれの考えや目的、想い、守りたいものがあり、かっこいいんです。主人公たちではなく、敵側を応援したくなったりもしました。
そんな異世界感たっぷりのバトルは臨場感がすごい。だが!キャラクターたちの日常、旅行、恋バナで盛りあがっている場面もたくさんありますので、読んでいて飽きがきません。
きっとわくわくが止まりません!ぜひ読んでみてください。
【第五回白雪賞企画:第24話まで読み進めた上でのレビューです】
主人公、三咲晶穂は天涯孤独の大学1年生だ。
この物語は異世界と現実世界の日本を舞台にしているのですが、物語の設定もキャラも好きに溢れていて、思わず「リン先輩かっけー!」って、なる人は少なくないでしょう。
二人の出会いは大きく運命を変えるとはつい知らず、晶穂はどんどん巻き込まれて物語が進んでいくのですが、純粋に面白いです。
心の底から漏れ出た「面白い」です、戦いから会話の掛け合いまで、もう見どころ満載で、どこから魅力を伝えていいやらで、実は困っていたりします。
吸血鬼や猫人、狼人などが結成した「銀の華」と彼らを狙う狩人の戦い。
彼らの結末は一体どうなるのか!?
ぜひ、ご覧あれ!!!!
天涯孤独だった「晶穂」が施設を出て大学生になるとき運命は大きく動き始める。
日常だけでなく、自分や友人も崩れていく……
ただ入学直後に出会った先輩「リン」によって崩れる日常は自身の秘密、運命へと立ち向かう戦いの日常へと変わっていく。
話の起伏・展開がテンポよく、楽しいときは一緒に楽しく、悲しいときは胸を締め付けられ、ピンチのときは手に汗を握ってしまうほど話に入り込めます。
戦闘描写も素晴らしいんですが、個人的には人間関係の繊細な描写を推したいです。
仲間との信頼関係を築いて絆が深まる過程や恋心の揺れ、好き故の葛藤など読んでいてキュンってなりました。
この甘く楽しい日常と過酷な戦闘の日々が綺麗に交差し混じる物語に見事にハマりました。
この感じ是非とも共感して欲しいです。
氷山先輩、かっこいい!
主人公三咲晶穂が出会うもう一人の主人公氷山リン、
彼が素敵すぎて、もうそれを目当てに読んでもいいくらい!
常識人、頼もしい、美青年、吸血鬼、
後進をクールに見守る凛々しさ、
そしてたまに垣間見せるデレ部分とか、
女子の大半が彼を好きなのは伊達じゃない。
あと序盤で、氷山に近づくなといいながら、
めっちゃ推しの情報語ってくれる二人組みも地味に好きです。
この物語は異世界ソディールを舞台に、
氷山先輩をはじめとする吸血鬼や猫人、狼人などが結成した銀の華と、
彼らを狙う狩人の戦いからはじまる壮大な大河ファンタジーです。
本作の魅力はなんといっても、個性豊かなキャラクターたち。
主人公格の晶穂や氷山先輩はもちろん、
サブキャラクターにもドラマがあり、
それを素晴らしい文章力がすんなりと物語として描いていきます。
読めば誰でも推しがひとりできるのではないでしょうか。
私は氷山先輩一筋でしたが、
サブキャラのアイナとユーギも気になってます。
もう語りだすとキリがないんですが、
最初の方で空から降ってくる氷山先輩かっこよすぎ!
異世界ソディールの門はすぐ傍に。
その扉を開けるのは、どうかあなたの手で!