技能別総評

[前衛]ファイター ~ 前衛の花形

■■■ 概要 ■■■

 剣を構え、鎧に身を包み、強大な魔物と相対する……

 ファンタジーの英雄と聞くと、そのような姿を想像する人も多いのではないでしょうか。


 戦士ファイター技能は絵に書いたような「ファンタジーの戦士」を作れます。

 いや、それだけでなく、既存のファンタジー作品では出て来ないような奇天烈な戦士……戦士かお前……?と言われそうなキャラクターでも作れます。


 初心者には最もオススメできる技能です。

 なにせ、前線に立って敵と殴り合うだけ。考えることは非常にシンプルで、目の前の敵と殴り合うことに集中していればよく、それがPTに貢献することにも直結する、無くてはならないポジションだからです。

 初心者だけでなく、最もベーシックな近接戦闘技能なだけあり、ビルドによって千差万別の個性を持つことが可能で上級者まで誰が使っても応えてくれる技能、それがファイターです。

 例外として、己の肉体で殴る蹴る投げる踏むをしたい人はグラップラーを選択することになりますが、武器を持って殴り合いたいならばファイターを選択すれば間違いありません。

 ちなみにTRPG界では、過去シリーズのD&D時代にHFO(ヒューマン・ファイター・男)が、とにかく地味で成長の楽しみも薄いという没個性の代表例のように揶揄されることがありますが、SW2.5のHFOは普通に強い上にいくらでも派手にできるので安心して使ってくださいね。あと現行のD&D5eでもHFOふつーにつえぇ。



■■■ ファイターの特徴 ■■■

 RPGの戦士といえば、頑丈さを生かした盾役だとか、剛力で敵を叩き伏せる物理アタッカーだとか、様々なものが浮かぶと思います。

 ファイターはそういった戦士像をほとんど何でもやれる技能です。

 ムキムキのパワー戦士、線の細いスピード剣闘士、勇者のように魔法も操る魔法戦士、馬や竜を駆り槍を振るう騎士、あらゆる攻撃を受け止めて仲間を守る盾役、大鎌で命を刈り取る闇堕ちアンチヒーロー等々……とにかく「武器を振るって近接戦闘する」スタイルをやりたければ、ファイターを選択すれば間違いはありません。



■■■ ファイターの長所 ■■■

▼ほぼ全ての装備を制約なく使用できる

 グラップラー専用、シューター専用となっているもの以外の全ての装備品が扱えます。

 装備可能な品数では戦士技能でトップ。このため、軽装・中装・重装どのようなタイプにもなれるし、使う武器も好みや能力値によってありとあらゆるラインナップから選べます。前衛技能(ファイター・フェンサー・グラップラー)の中で、最も重装備でガチガチに固められるのもファイター。後述する自動取得の《タフネス》も併せて、前衛の中でも最も頑丈になりやすいです。タフという言葉はファイターの為にある。

 この幅広い装備の選択肢も初心者にオススメの理由の一つ。


▼投擲攻撃も可能

 近接戦士なファイターですが、投擲武器を扱うこともできます。

 とはいえ、投擲をメインで使うならばシューターの方が経験点的にも安上がりで済むので、ファイターの投擲はあくまでサブウェポンという認識が良いでしょう。

 魔物の中には「攻撃障害」を持つエネミーが居ますが、近接攻撃に対しては効果を発揮するものの射撃には無影響、というケースがあります。そういう攻撃障害に守られたコア部位を遠距離攻撃で集中攻撃して削る戦法を取る場合、投擲武器を持っていればファイターも協力できるので、石ころでも安物のナイフでも持っておくと良いでしょう。同様に「飛行」も近接攻撃に対する回避ボーナスがありますが、射撃には効果を発揮しないので、微量に残ったHPを削りきる時に投擲を行うのもアリですね。


▼自動取得の戦闘特技が強力

 Lv7でHPが15も増える《タフネス》を取得します。戦闘特技の中には同じ効果を持つ《頑強》《超頑強》がありますが、ファイターはそれらと同じ効果を特技枠の消費なしに1つ積むことが可能です。このメリットは単純ながら強力です。

 取得経験値18万点スタートという超高レベルレギュレーション(所謂サーペントレギュ)では、後衛魔法使いがHPを確保するためだけにファイター7を取るのは日常茶飯事。

 Lv13という高レベルになってしまいますが、《バトルマスター》を自動取得。宣言型の戦闘特技を1回の手番に2つまで宣言可能になります。

 これがあれば、かの有名な血塗れ伯爵のような最強の単体攻撃である《全力攻撃Ⅲ》+《魔力撃》だったり、純戦士でも《全力攻撃Ⅲ》+《必殺攻撃》や《薙ぎ払いⅡ》+《切り返しⅡ》だったり、二刀で攻撃するならそれぞれの攻撃に《全力攻撃Ⅱ》や《囮攻撃Ⅱ》を載せる……など、戦闘力が劇的にアップします。

 これら自動取得特技もあり、成長すればするほどメキメキと強くなっていくのが実感できます。


▼ビルドによって様々なスタイルを実現可能

 装備制限が緩く、軽装でも重装でも何でもやれる幅広さもあり、ビルドの幅が非常に広いです。

 自動取得の《タフネス》《バトルマスター》がシンプルに強いこともあり、多少の無茶なビルドにも応えてくれる懐の深さもあります。




■■■ ファイターの短所 ■■■

 これといった短所はありません。




■■■ ファイターは強い?弱い? ■■■

 強いか、弱いかはビルドによって決まります。

 技能自体が非常にシンプルな前衛能力なので、あとはそのキャラクターのビルド・能力値・戦法に全てかかっています。

 君のカスタマイズに期待している!




■■■ ファイターに有用なものたち ■■■

 いくらでもあるので、これらは別途ビルド例のページを用意して書きます。

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