【筆者後書】
いかがだったであろうか。
筆者自身、13回に渡って掲載させて頂いたこのコラムは、良くも悪くも世間に波紋を呼んだだろうと自負している。
社会現象とまではいかないまでも、連日SNSではこのコラムに対する議論が行われ、ワイドショーでは特集が組まれ、問題視する記事が幾つも書かれ、筆者の元には脅迫状が届くほどの事は起きたのだ。
批判の声を受け続け、心無いメッセージが届き、殺害予告まで受けたが、筆者自身はこのコラムを最終回まで掲載できたことを後悔していない。
どんな題材であろうと、自身が書き上げた文章によって、読者を獲得できたのだから。
恐らく、筆者はもうこの業界ではやっていけないだろう。
無理もない。ここまで大きな炎上を起こし、ミソが付いたフリーのライターなのだ。わざわざ雇う奇特な出版社など、存在しないだろう。
筆者自身も、今回の掲載を機に、ライターとして筆を折るつもりである。理由は伏せるが、全ては読者諸君のご想像にお任せしたい。
だが、筆者は現在、今までにないほど晴れがましい心持である。まるで、長年拘束されていた檻から解き放たれたかのような——。
最後に、もう一度感謝の念を申し上げたい。
コラムを最終回まで掲載する決断に至った編集部。企画、構成に尽力していただいた方々。そして、何よりコラムを読んで頂いた読者の方々に特別な感謝を。
それでは、これで終わりとさせて頂こう。筆を折ることに対して、筆者に後悔はない。やれるだけのことはやったのだから。
後は、霧のように消え失せるのみである。
13人目のサイコパス 椎葉伊作 @siibaisaku6902
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