第4話 私の中での解釈

は…????????????


理解が追い付かない。


意味が分からない。


誰だお前。


そんな言葉が脳内を全力で駆け巡る。訳が分からずたくさんの言葉が走っているが、ひとつだけ言語化されひとつだけ私の中で確信をついたものがある。それは、ただ、水城くんへの印象は最悪ということだった。


というか、さっきもシレっと「僕にも飲ませてよ」といって1年生の女の子に近づいていたし、ウブそうな女の子たちは顔を真っ赤にしていた。新手の口説きか何かなのかもしれないし、最近の若い10代はこんな風に異性をたぶらかしたり、からかったりすることは常習的なのかもしれない。ありえる。水城君は顔もかっこいいし美形だからありえる。


そんなことを脳内でだらだら考えていたら注文していた抹茶アイスが届いた。

大好きな抹茶アイスに胸が躍り、さっきのもやもやも忘れて抹茶アイスを肴にもう一杯ハイボールを飲み干した。




店を出ることにはみんな割と酔っていて、2軒目に行くかどうか話し合いもしなかった。流れるように同じ通りのチェーンの居酒屋に入ろうとした。そんなとき

「すみません、私たちこの辺で帰ります」

そういって1年生の女の子たちが帰ろうとしていた。

「そかそか!!ありがとな、きてくれて。」

そう言って今回の幹部の同級生の男の子が女の子たちを家の近くまで送っていった。


残された私ふくめた4年生3人と2年生、そして水城君。幹部がいなくなった瞬間、少しぎこちなくなる。

「のみなおす?おひらきにする?」

そうきくと、ぎこちない愛想笑いだけが返ってきた。水城君さえいなければ飲みなおしているところだ。


「飲みます。僕、先輩たちのこともっと知りたいから。」


その一声に胸きゅんした先輩たち一同はにこにこしながら居酒屋の扉をくぐったのである。



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天才になれなかった私は 朝はご飯派 @regen1

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