気が付けば、首無し死体と一緒にいた、私の視点を介して綴られる、カーの『ユダの窓』系の本格ミステリ。この物語は『視点』を大切にしている、ミステリである。本格ミステリには必ずと言ってよいほど使われている、ある構図をここから見たらこうなるという、『視点』。そして外部の様子が全く分からないという『視点』。この様な様々な私の『視点』から、語られ、最後には驚かせてくれるという手法はお見事。是非皆様にも読んでいただきたいです。
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